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3.従来の取組みにおける課題

これまでの道路工事の縮減への取組みは、「道路工事を行う者が主体であり、道路利用者が不在であった」と言わざるを得ない。道路工事を実施する道路管理者と占用企業者のみが工事調整を行う「内部調整型」マネジメントとなっており、道路利用者への情報提供が不十分であったことに加え、道路利用者の意見・要望が縮減施策や工事の実施に反映される仕組みが全く設けられていなかった。

また、道路工事に伴う渋滞コストが工事を実施する者に内部化されておらず、全て道路利用者が負担していた。即ち、工事を行う者に「工事件数を出来るだけ減らした上で、さらに工事渋滞を最小限にしなければならない」というインセンティブが働いていなかった。

これらのことが、今日、道路工事が道路利用者から大きな批判を受けていることや、ここ数年間道路工事件数の削減が進んでいないことの主要因と推察される。

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