道路

技術研究開発成果・事後評価

技術研究開発成果・事後評価

(平成17年度採択分) 17-3
17-3
研究課題名
道路機能に対応した性能目標照査型道路計画・設計手法論の研究開発
[平成20年度 新道路技術会議 優秀技術研究開発賞 受賞研究課題]
研究代表者
名古屋大学大学院工学研究科
教授 中村 英樹
キーワード
道路計画設計、性能照査型、交通運用、サービス水準
研究目的・目標
我が国の従来の道路計画・設計では、将来交通需要予測に基づき所要の交通運用水準を確保するものとされてきたが、特に都市部道路などにおける現実の交通運用状態は、目標とはかけ離れた状態にある場合が多い。これらはいずれも、各道路の担うべき機能設定の曖昧さと、その機能に対応した明確な性能目標の不在によるところが大きい。今後の道路の建設・改良に際しては、各機能に対応する明確な性能数値目標を設定し、これを満足することのできる適切な道路構造と交通運用の組合せを導入することで、トラフィック機能、アクセス機能など道路の基本的機能を確保し、交通の質の向上を図ってゆくことが極めて重要である。また、従来の道路計画・設計手法では、交通需要変動特性の考慮が十分でなく、年平均日交通量(AADT)に過度に依存した画一的な計画・設計体系となっているが、各路線の利用特性をより適切に考慮した道路計画・設計技法の開発が求められている。
そこで本研究では、まず交通量変動など各道路の利用特性について、十分な実測データを用いて分析を行うことによりこれらを分類・パターン化する。そして、これらの分類に応じて時間交通需要変動を推定する手法を開発する。さらに、これを道路構造や交通条件などに応じた性能曲線と比較することにより、設計対象交通に対する性能目標水準を事前評価可能な、新たな性能照査型道路計画・設計手法論の構築を行うことを目的とする。
主な研究成果
・道路機能に対応した道路階層区分の提案
・年間を通じた時間交通需要推計手法の開発
・往復2車線道路の追従状態評価手法の提案
・性能照査型道路計画設計手法の体系化

[詳細はこちら→] 研究終了報告書PDF形式 研究成果概要PDF形式 成果報告レポートPDF形式
新道路技術会議による評価結果
求められる自動車交通機能に応じた性能から設計を行うという点に有用性を見いだす事ができる。また、その可能性を実証していることから、研究目的は達成され、意義のある研究成果があったと評価する。

[詳細はこちら→] 事後評価結果PDF形式

ページの先頭に戻る