17-4 | 研究課題名
道路機能に基づく道路盛土の経済的な耐震強化・補強技術に関する研究開発[平成20年度 新道路技術会議 優秀技術研究開発賞 受賞研究課題] |
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研究代表者
大阪大学大学院工学研究科教授 常田 賢一 |
キーワード
道路盛土、レベル2地震動、性能設計、数値解析法、耐震強化、耐震補強 |
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研究目的・目標
新潟県中越地震では盛土被害が多数発生し、社会的・経済的に大きな影響を及ぼした。しかし、従来から盛土の耐震性能は明確ではなく、耐震性能を考えた耐震強化(事前対策)および耐震補強(事後対策)の取り組みは遅れているのが実情である。そのため、盛土等の耐震性能に視点を置いた経済的かつ道路機能を満足できる耐震強化方法および耐震補強方法の開発により、道路ネットワークの構成要素としての盛土の耐震対策の推進が急務である。本研究開発は3つの研究開発目標を掲げ、経済的かつ耐震性能を考えた盛土等の耐震強化方法および耐震補強方法の研究開発を目指す。目標1:道路機能を考えた盛土等の耐震性能の評価手法および耐震強化・耐震補強の基本概念 目標2:車道部分を保持する盛土の耐震強化・耐震補強の設計法と施工法【すべり破壊制御工法】 目標3:盛土の異種構造との境界部において縦断線形を急変させない耐震強化・耐震補強の設計法と施工法【縦断線形円滑化工法】 |
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主な研究成果
・盛土のマクロ危険度評価法の提示・道路盛土の被災直後の通行機能を考慮した耐震性能基準(案)の提示 ・改良O型ニューマーク法、極限解析法による予測手法の適用性検証 ・すべり破壊制御、縦断線形円滑化の設計概念の提示と適用性の検証 [詳細はこちら→] 研究終了報告書 研究成果概要 成果報告レポート |
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新道路技術会議による評価結果
当初設定した目標に対して一部未達成であったものの、得られた成果を23の知見に集約し、行政担当者などの理解を得やすくし、さらに適切なフォローアップの体制を整えていることなど研究目的は達成され、十分な研究成果があったと評価する。[詳細はこちら→] 事後評価結果 |