「道路政策の質の向上に資する技術研究開発の募集」について、平成20年3月27日に開催された「第8回 新道路技術会議」による審査の結果、以下の研究テーマが採用されました。
【政策領域3:新たな情報サービスと利用者の満足度向上】
研究テーマ名と概要 | 提案者 | |
テーマ名 | 実世界を真に支援するサービスイノベーション型空間情報社会基盤に関する研究開発 | 東京大学 空間情報科学 研究センター 特任講師 関本 義秀 |
概 要 | 実世界を真に支援するサービスイノベーションを導けるような社会基盤としての空間情報を目指すために、「毎朝エンジンをかけるたびに当たり前のように地図 更新されるカーナビ」を1つのサービス目標として設定し、カーナビ地図更新情報の収集・配信・更新・利活用などの一連の技術開発や社会実験を行い、カーナ ビ地図コンテンツ流通の再構築・活性化を目指すものである。 |
【政策領域4:コスト構造改革】
研究テーマ名と概要 | 提案者 | |
テーマ名 | ITを活用した合理的な事業マネジメントシステムに関する研究開発 | 東京大学 特任教授 石川 雄章 |
概 要 | 限られた人員の中で、多様化する利用者ニーズへの対応、工事施工や維持管理業務の円滑な実施・管理を行うため、ITを活用した合理的な事業マネジメントシステムの確立を目指すものである。 |
【政策領域5:美しい景観と快適で質の高い道空間の創出】
研究テーマ名と概要 | 提案者 | |
テーマ名 | 自転車等の中速グリーンモードに配慮した道路空間構成技術に関する研究 | 徳島大学大学院 ソシオテクノ サイエンス研究部 教授 山中 英生 |
概 要 | 都市交通のグリーン化を促進するため、我が国における自転車等の中速型グリーンモードの役割を明確にし、それを支える道路空間システム(空間構成、ルー ル、情報提供)を構成する技術体系構築のため、多様な交通手段の共存性・道路環境の情報伝達性の視点から新技術を開発するものである。 |
【政策領域7:防災・災害復旧対策】
研究テーマ名と概要 | 提案者 | |
テーマ名 | レーザー波干渉を利用した亀裂性岩塊の遠隔からの安全な安定性調査法の確立※ | 岐阜大学 工学部 教授 八嶋 厚 |
概 要 | 亀裂性岩盤斜面の安定度評価法として、レーザー波の干渉を利用した遠隔から非接触で調査できる手法を提案し、現場実験・模型実験を通して実務への適用性を確立するものである。 |
※新道路技術会議における審議の結果、採択条件としてFS(フィージビリティ・スタディ)の実施が必要と判断された案件。
【政策領域8:道路資産の保全】
研究テーマ名と概要 | 提案者 | |
テーマ名 | 緻密でよく曲がるセメント系材料を用いた補修・補強工法 | 名古屋大学 教授 中村 光 |
概 要 | 優れた「力学性能」、「耐久性」、および「施工性」を有した“緻密でよく曲がる”超高強度ひずみ硬化型セメント系材料を用いて、コンクリート構造物の補修・補強工法を開発、実用化するものである。 |
【政策領域1、2、6、9、10については該当無し】
なお、採択された研究については、新道路技術会議での審査時の審議内容に基づき、研究内容の調整を行った上で、国土技術政策総合研究所の内規に基づく手続 きを経て、平成20年度に委託契約を締結します(応募及び審査結果の概要、新道路技術会議委員については、参考を参照)。