ＰＰＧ Vol.３「観光を通じた地域間交流の拡大に資する交通施策事例集」においては、新しい全国総合開発計画で示された観光による地域活性化の具体的施策の一つとして、観光交通対策をとりあげています。
観光交通は特定の時期にするため、これを円滑に流し、観光客に時間を有効に活用していただくことが大切です。その為には、交通量の増加に対応した施設の整備のみならず、渋滞情報の提供やバスの活用など既存の交通施設を効率的に活用するための対策を実施することも重要といえます。また、対策を単独で実施するのではなく、幾つかの対策を組み合わせることが効果的な場合もあります。
観光交通対策については、現在、各地で先進的な取り組みが試みられつつあります。本号では、既存の交通施設を活用した観光交通対策として、①情報提供、②幹線系交通、③パーク＆ライド、④端末交通、⑤既存駐車場の活用、⑥交通管理・規制、⑦経済的手法をとりあげ、これらの先進事例２２事例について、実施内容、工夫した点、苦労した点、対策の効果等について事例集として取りまとめています。また、これから観光交通対策を検討される際の取り組み方についても併せて提示しています。
＊図表等が一部省略されています