事例　No.19

事例　No．19

市街地の乗り入れ規制（兵庫県宝塚市：清荒神参詣）

　

ポイント

・通行許可証を配布するなど規制区域内の住民の生活に配慮しつつ、広域でのマイカー乗り入れ規制を実施。

渋滞の状況と対策のねらい

年末年始、１～２月の土・日曜、大祭日等には、大阪・神戸方面から清荒神清澄寺参詣のためのマイカーが大量に流入し、清荒神附設駐車場の駐車待ちマイカーによる交通渋滞が発生。

ピーク時期には、駐車場入口から国道176号までの1.5kmの区間が渋滞マイカーでつながることもある。

昭和63年度より清荒神清澄寺周辺一帯にマイカー乗り入れ規制を実施し、その代わりに地域内の移動にはバスを利用。

実施内容（試行内容）

交通規制の実施

実施日時	指定日　年末年始、１～２月の土・日曜、大祭日、計19日間時間　　年末年始　：12月31日午後８時～１月１日午後６時　　　　その他の日：午前７時～午後６時
規制内容	通行禁止（市街地内およそ１km×２km四方の範囲）、右折禁止（１ヵ所）
対象車両	許可車、路線バス、タクシー、二輪、軽車両を除く車両（右折禁止は全車両を対象）

Ｐ＆ＢＲの実施

実施期間	年末年始、１～２月の土・日曜、大祭日、計19日間
〃主体	民間バス会社（阪急バス）
バス運行ルート	｢ＪＲ・阪急宝塚駅｣～｢清荒神から約700m離れたバス折返し場所｣までのルート、約1.8km
〃運行時間	上記の交通規制の実施日時に対応してバス運行
〃運行頻度	５分間隔（ピーク時）
〃運行台数	12台（ピーク時）
駐車場規模	約700台
〃確保	ＪＲ・阪急宝塚駅周辺地区にある民間の既存駐車場を活用
利用者負担	駐車場料金、バスの乗車料金（210円／人）をそれぞれ負担
費用	市は特に事業費を負担していない。

　

工夫した点・苦労した点

（１）地元住民の生活への配慮から通行許可証を発行

規制区域内の地域住民向けに地元の警察署が通行許可証を発行。通行許可証は各人の申請に基づいて発行されるが、各自治会が申請の取りまとめを行っている。

通行許可証の申請が受けられるのは、原則、規制区域内の住民であるが、その規制日時に規制区域内の住民への訪問者は、当日の申請が可能である。

（２）地元における交通規制等の周知徹底

交通規制の実施日時や通行許可証の出し方等の確認を通じて交通規制の周知徹底を図るため、毎年、年末前に清荒神清澄寺、市、地元警察署、消防署、バス事業者（阪急バス）、地元自治会等の地元の関係者が集まり、交通対策協議会を開催している。

対策の実施効果

現在においては、交通渋滞は解消されている。

関係機関

兵庫県宝塚市道路部道路政策課(0797-77-2097)