国土交通省
 国土交通省独立行政法人評価委員会土木研究所分科会
 (第4回)議事要旨

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<連絡先>
大臣官房技術調査課

(内線22325)

電話:03-5253-8111(代表)

 

  1. 日時
     平成14年7月30日(火)10:00〜12:00

  2. 場所
     虎ノ門パストラル 新館 5階マグノリア

  3. 出席者
     椎貝分科会長、後委員、高木委員、中村委員、井上臨時委員、藤野臨時委員

  4. 議題
    • 平成13年度業務実績評価
    • 財務諸表の意見聴取
    • その他

  5. 議事概要
    1 平成13年度業務実績評価について
    〔1(3)1情報化・電子化の推進〕
    •  最近、ウィルスとかワームなど新型が多く出ており、被害を防ぐことは難しいが、どの程度の被害があったのかをよく分析すること。
    •  電子稟議や電子会議の導入も考えられないか。

    〔1(3)3一般管理費の抑制〕

    •  2.4 %が何億円なのか何百万円なのかを知りたい。
    •  削減可能な項目の洗い出しの内容が不明である。もう少し事務手段の合理化等の検討が必要。

    〔1(4)施設、設備の効率的利用〕

    •  貸し出し時のリスクについてはどのような手当てがなされているのか。
    •  貸し出しの使用料を施設の維持・向上・更新に向けられるのか。
    •  貸し出し料、特許収入料などを一般管理費として、これらに使用は可能。

    〔2(1)1土木技術の高度化及び社会資本の整備・管理に必要となる研究開発の計画的な推進〕

    •  中、長期的な研究展開を戦略的に考えるための組織的対応が必要。
    •  重点課題ばかりでなく、社会的に広く認知される前のシーズの研究にも今後意欲的に取り組んで欲しい。

    〔2(1)2社会資本の整備・管理に係る社会的要請の高い課題への早急な対応〕

    •  中期目標では期間中の全体の研究費の40%を充当するとしているのに対し、13年度の研究予算はそれより低い16%である。着実な実施状況にあるとは言えないのではないか。
    •  課題は全部で14。計画では初年度はそのうちの8課題のみを実施するとしている。14年度からは14課題実施している。

    〔2(2)1共同研究の推進〕

    •  共同研究の費用分担がどうなっているか。双方が出すシステムになっているのか。
    •  お互いが費用、人を分担し合うという形になっている。

    〔2(2)2研究者の受け入れ〕

    •  量的には十分受け入れているが、フォローアップについてはどうか。
    •  受け入れた側、受け入れられた側、双方からのフィードバックに関する情報があるとよかった。
    •  多くの研究者を受け入れられている努力は高く評価する。帰国後も本国で評価されるように支援し続けて欲しい。

    〔2(3)技術の指導〕

    •  地方自治体の技術力がやや低下しているおそれを感じる。土研の技術支援努力を一層期待する。

    〔2(3)1研究成果の普及ア)研究成果の取りまとめ方針及び迅速かつ広範な普及のための体制整備〕

    •  発信の速さや数も成果普及の1つの目安であるが、研究終了後一定期間を経てフォローアップを行うなどして波及効果を把握することも研究成果の普及につながる。
    •  土木研究所の研究成果は基準に生かされており、これは評価できる。
    •  現場ニーズを吸収するために現場との双方向性が重要。そのためには、研究成果発表会などにはもっと国や自治体からの参加が欲しい。
    •  土研のレポートには報告と彙報と資料と3つある。これは資料のレベルを表していると聞くが、そのように分けない方がよい。土木研究所でレベルを判断して分けることは余り感心しない。非常に簡単な資料であっても外国で評価されるという場合もある。
    •  普及ということからいえば、よその雑誌に出しても構わない。むしろ、最近、大学関係では「ネイチャー」と「サイエンティフィック・アメリカン」に出すと非常にレベルが高いと判定される。
    •  土研の場合、学術研究だけでなく、現場に必要なものも多くやられているので、論文という体裁にすると非常に読みづらいと思う。むしろ報告書の形式の方が読み易いので、少なくとも2本立てのような考え方が必要ではないか。

    〔2(3)2イ)論文発表、メディアでの情報発信等〕

    •  一般紙、映像メディア等にもっと積極的にPRすべき。

    〔2(3)2ウ)研究成果の国際的な普及等〕

    •  英文のホームページは英文資料や研究成果について検索とかコンピューター上での閲覧などがしやすいように工夫すべき。
    •  研究所としての国際競争力を高める努力とアジア諸国のための研究ニーズ発掘の努力が望まれる。
    •  英語論文も更に増やすように。特に、若い研究者にとって、海外での経験や発表は大きく貢献する。
    •  国際的な論文として、例えば○○川の支川の○○川の問題と出しても、載ることは載っても興味を引かない。相手が分かるような研究も論文にされるとよいのではないか。これは日本に欠けているところ。

    〔2(3)2ウ)研究成果の国際的な普及等〕

    •  英文のホームページは英文資料や研究成果について検索とかコンピューター上での閲覧などがしやすいように工夫すべき。
    •  研究所としての国際競争力を高める努力とアジア諸国のための研究ニーズ発掘の努力が望まれる。
    •  英語論文も更に増やすように。特に、若い研究者にとって、海外での経験や発表は大きく貢献する。
    •  国際的な論文として、例えば○○川の支川の○○川の問題と出しても、載ることは載っても興味を引かない。相手が分かるような研究も論文にされるとよいのではないか。これは日本に欠けているところ。

    〔3(1)施設及び設備に関する計画〕

    •  工学の施設・設備の更新に必要な経費の裏づけはどうなっているのか。
    •  中期計画上、施設整備費という項目があり、一定の金額が、計画的に更新ができるように計上されている。

    〔3(2)人事に関する事項〕

    •  任期つきの研究員は機能しているのか。大学との交流こそ任期付きが良いのではないか。
    •  任期つき研究員の任務終了後の進路が図れるように、一段の付加価値がつくよう配慮して欲しい。

    〔その他のコメント〕

    •  評価する比較指標等が少なくて評価に困った。評価項目は「ある」「ない」だけではなく、中間的項目もあってよいのではないか。
    •  評価というのは、私たちも受けているが、建設的な評価が絶対に必要である。悪い悪いとばかり言っていたら良くなることはなく、ますます具合が悪くなる。評価されたところが、それで向上するというのがいい評価であって、叱咤激励型というのは余り良くないと私は思う。
    •  この評価指標は5年生きることになるが、これらがどの程度現場と合っているのか、合っていないのか、この次に評価指標を考えるときにどのような変え方があるのかということが外から見えるような形で、自分たちの評価指標自体をチェックするというか、評価指標自体を自分たちの創意工夫で良くしていく、その次の5年間にそれを盛り込むというようなサイクルで動くと良いのではないか。
    •  そのような形で自分たちの評価の指標を提案する、次の指標を考えるときに、もっと成果を表しやすい指標を考える、そういうものが自己改善努力と言われてもよいのではないか。
    •  アメリカの評価は、うんといいところとうんと悪いところはよくは見ない。見ても、いいところはいいし、悪いところは悪いという考えである。ボーダーラインのところだけしっかり見る。
    •  今回の評価はオール・オア・ナッシング的な点のつけ方であるが、大学のように中間のあたりもどうしても付けたくなる。例えば、70点とつけた場合は70点をつけた根拠を書く。この評価のやり方では60点以下をつけたときだけ意見を書くことになっているから、普通のやり方と比べてちょっとやりづらい。

    2 個別業務評価について

    •  細部については少しわかりづらい点があるので、そこら辺の改善努力をすれば一層よろしい。

    3 自主改善努力について

    •  大学は随分門戸を開いているので、学位取得に積極的に取り組んで欲しい。
    •  学位取得のために、時間的余裕をできるだけつくって、取りやすい環境を組織的につくっていって欲しい。

    4 財務諸表の意見聴取について

    •  外部公表用の計算書等は、監査も入っているので問題ないかと思うが、その数字を内部管理用に今後利用されていくことが重要。今年は1年目ですので、今後取り組まれたらよろしいのではないか。

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