国土交通省
 国土審議会調査改革部会第5回企画運営委員会議事概要
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  1. 日時
     平成16年4月8日(木)13:00〜14:30

  2. 場所
     ホテルニューオータニ 雲海の間

  3. 出席委員(50音順)
     中村委員長、大西委員、奥野委員、小林委員、森地委員、矢田委員

  4. 議事概要
    (1)開会
    (2)「国土の総合的点検」最終とりまとめへ向けて
    (3)閉会

  5. 主な発言内容
    【格差拡大について】
    • 序章1.の第二段落において、所得格差拡大の表現はこのままでよいか。50年代から60年代にかけては所得格差や地域間格差が拡大したが、60年代から70年代にかけては縮小した、というプロセスがあるので気になる。拡大圧力はあったが。
    • データと照らし合わせて調整したい。
    • 「地域格差の拡大」か。
    • 数量的に反論できる表現はよくない。
    • 「地域的・社会的格差の拡大」か。

    【現代の課題について】

    • 序章3.の3つの課題と、第4章2.の3つの課題の関係が不明。上下でも横並びでもないし。
    • 序章で人口減少・高齢化に関わる新たな課題とあるが、フィジカルなことのみが書かれている。高齢者、女性の参加、労働力、生産性、財政の話など書いていない。(1)に書いてあることは限定的すぎるのではないか。
    • 絞って課題を書いているという整理。
    • 人口減少・高齢化をマイナスのみでないと書いているのに、(1)では都市問題だけを取り上げているような印象がある。
    • いろいろな課題があるので「現代の課題」とすればよいのではないか。
    • その他の財政制約のところに書いてあることが論理的につながるようにしてほしい。

    【広域圏について】

    • フローチャートには「二層の広域圏」は出てこない。広域圏、生活圏、ブロック圏、二層の広域圏といろいろあってわかりにくい。自立広域圏はブロック圏のことか。
    • 本文に基づいて、フローチャートを見直した方がよい。
    • 7ないし10いくつの広域圏とか、1000ないし1500の生活圏はいいが、幅でもってイメージを湧かせるのはどうか。数を出すのはよくないかもしれないが。
    • 難しいのは沖縄とか北陸とかを数に入れるのかどうか。入れると多くなる。
    • 7ないし15とかイメージをわかせるもの。言葉で説明するのならそういうことを言うものだ。
    • 電力会社かJR、地方整備局の数とか。
    • 今までのブロックの数もそれくらいだった。
    • 東北、北海道等という機械的な分け方はナンセンス。
    • 数を書いてしまうと、7は何だ、15は何だと言われてしまう。
    • 現実的には、知事会とか経済連合会とか整備局とか、そういうものがもとになる。旧帝国大学は7。
    • 大小は仕方がない。歴史的な経緯等もあるし。だがまったくイメージが湧かないのも困る。
    • ヨーロッパ中規模国に匹敵するような経済規模とは書いているが。生活圏については具体的に設定してはいない。
    • 生活圏だと自治省の広域生活圏と紛らわしい。
    • 生活圏については計画圏域としてとらえているわけではなく、1時間圏に30万あれば自立できるという目安を示すもの。
    • そういう数字があれば。
    • 市町村合併の人口30万人は財政的な見方。
    • その辺はちゃんと説明すべき。財政ではなく国土計画的なものとして。
    • 今の議論は、あまねく全国をカバーするというものよりも拠点を意識したもの。「俺のところは?」となってしまう。数で割るというのではなく、実質的な拠点を表に出すべき。

    【選択と集中について】

    • 当たり前のことだが、投資の選択と集中は転換。「地域や分野を越えた」を入れるべき。これまで分野ごとの話ばかりが出てきて計画に意味がなかった。そういうことを書くことに意味がある。
    • 「地域や分野を越えた投資の選択と集中」と明確に書くべき。

    【自立広域圏連帯型国土(仮称)について】

    • 「自立広域圏連帯型国土(仮称)」について、(仮称)とは書きたくない。また、この名称で映えるとは思えない。「広域圏連携型国土」ではどうか。
    • 明確にするのならば「広域ブロック圏」。
    • 「複数圏域連帯型」か。
    • 決定権もあるのでは。そうであれば「連邦国家型国土」とか。
    • 広域圏ではどの範囲かわからない。
    • 自立を取るとフラットになる。
    • 「自立圏連携型国土」はどうか。
    • “連携”では共同性が弱いので、それを越えたものとして考えてきた。“連帯”では結合度が高すぎるという意見もある。
    • 「自立圏複合型国土」ではどうか。
    • ボトムアップ的なものがない。
    • 「自立圏連帯型国土」ではどうか。多極分散型国土の続きのようでよい。
    • それでいきましょう。

    【その他】

    • 序章の図表2は必要なのか。書くなら、自立広域圏の例を出すとかすべき。
    • 第4章(目指すべき“国のかたち”の提示)目標だけ書いて具体性に乏しい。それを書くのが計画。
    • 第4章P11「従来型の〜」はいい響きがない。まだこれをやるのかと捉えられる。
    • 経緯もあるから事務局としては書きたくないかもしれないが、折角「国土の再編」と書いているのだから、その中身もっと書いて欲しい。
    • スマートグロースについては、賢明に選択した結果というようなニュアンスを出せないか。
    • 序章の利用・開発・保全のところには、国土計画の使命なので「管理」を加えてはどうか。
    • 大学の法人化に合わせて、産業集積の活性化に力を入れるような表現を盛り込むべき。ヨーロッパで例がある。
    • 総合的点検に副題をつけてはどうか。「新しい“国のかたち”へ向けて」とか。

(速報のため、事後修整の可能性があります。)


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