国土審議会近畿圏整備特別委員会
計画部会(第1回)の議事概要

平成8年5月
国 土 庁 

  1.  5月23日13時30分より、神戸バーバーランドニューオータニ5階鳳凰西の間(神戸市中央区東川崎町1-3-5)において、国土審議会近畿圏整備特別委員会(委員長:宇野 収(財)関西経済連合会相談役)の第1回計画部会が開催された。

  2.  部会長には、紙野 桂人委員(大阪大学名誉教授)が互選された。なお、三圏(首都圏、近畿圏、中部圏)の部会長が全ての部会に参加し、連携を密にして検討を進めることになった。

  3.  次に、事務局より近畿圏の現状等について説明が行われ、これをもとに新しい近畿圏の将来像について自由討議が行われた。主な内容は以下のとおりである。

    •  近畿圏の人口について、太平洋側や日本海側の地域で高齢者の割合が高いが、大阪市、京都市、神戸市を中心とする都市集積地域においても高齢化が急速に進展している。
    •  近畿圏は、大都市地域を抱えながらも自然的土地利用の割合が高いことに特徴があるが、この特徴を活かした圏域整備の検討が重要である。
    •  近畿圏は、閉鎖性水域の水質の問題等環境面への影響が見られるが、環境負荷を軽減するため、自立的な環境圏を意識した検討が重要である。
    •  近畿圏は、先端業種の工場立地が少ない等新たな産業構造への展開に工夫が必要である。
    •  近畿圏には、歴史面・文化面で豊富なストックがあり、これを活用した産業の活性化を図る等の方策を検討することが重要である。
    •  圏域という言葉は内向きの議論を呼ぶ。外向きで開放的な議論を行なうことが重要である。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
問合せ先 国土庁大都市圏整備局計画課 (電話)03-3501-6998 (Fax)03-3501-6534
     (課長)高津定弘 (課長補佐)新田慎二