国土審議会東北地方開発特別委員会企画部会(第2回)
議事概要
- 事務局から議題(歴史、文化、風土からみた東北の特性について)に沿って資料説明の後、以下の報告があった。
東北大学 入間田教授報告
- 東北の文化、風土は歴史的にみて開放性と若々しさ、文化の複合によって特徴づけられる。
- 江戸期まで、東北は稲作を中心とした先進的な地域であり、人口増加がみられた。また、文化的には、稲作以前の独自の文化と稲作文化の複合や仏教文化と土着自然信仰の融合に特徴がある。
- 今後は、東北の特徴である開放性や豊かな自然と先端技術など新しいものをいかに融合していくかが課題である。
- 委員からの主な意見は以下のとおり。
- 現在の東北のイメージは、この100年程で形成されたものであり、現在いわれている後進性などの認識は改めていく必要がある。
- 山深い、寒いなどの東北の自然に対するイメージも日本全体で見て、決して正しいものではない。
- これまでの国土構造は交通modeの整備を背景に、軸の概念を中心に考えられてきたが、今後、インターネットなどの情報通信基盤の整備を背景にweb(網)として捉えるなど新しい考え方も必要である。
- 東北の魅力の一つに、国土空間として捉えた「奥」の認識があり、これを活かして平板でない地域づくりが求められる。
問合せ先:国土庁地方振興局東北開発室 (課長補佐)鈴木、(係長)中川
(電話)03-5510-8060 (FAX)03-3580-7415