国土審議会東北地方開発特別委員会企画部会(第4回)
議事概要
- 国土庁計画・調整局五十嵐計画官から国土審議会「計画部会調査検討報告」について説明。
- 事務局より「東北における中山間地域の活性化、中小都市と農村の連携」に関する資料説明及び明海大学森巖夫教授より中山間地域に関する課題、今後の整備の方向等の説明のあと質疑応答。以下はその概要。
- 中山間地域は多自然居住地域としての豊かな自然を活用した地域整備が求められているが、現実には大都市の産業廃棄物の処理場となるケースもみられる。しっかりした土地利用計画の策定が求められる。
- 中山間地域では、基幹産業である農林業の先行きが不透明であり、将来、地域がどうなっていくのかについての本音の議論が必要である。また、それを基にした地域の国際戦略が求められる。
- フランスのプロバンス地方の人々は、地域に住んでいることに対して誇りを持っている。このような意識は、住民の成熟度と関わりがあり、彼らは中山間地域のようなところに住むことを贅沢なことであると考えている。
- 中山間地域に住むことが贅沢と考えるような意識は、我が国の大都市地域では育ちにくく、そのような価値観を育成することが必要である。たとえば、大学の正規のカリキュラムとして中山間地域での教育を取り入れるなどの仕掛けが必要。
- 中山間地域における居住条件が整備されれば、産業振興、地域振興は住民が自発的に考える。地域交通網、下水道などの社会基盤の整備が重要である。
- 最後に、新しい東北開発促進計画の中間的とりまとめに関して事務局からの説明。
問合せ先:国土庁地方振興局東北開発室 (課長補佐)鈴木、(係長)中川
(電話)03-5510-8060 (FAX)03-3580-7415