国土審議会中国地方開発特別委員会企画部会(第2回)
議事概要
企画部会では、新しい中国地方開発促進計画で取り上げるべき主要な課題・問題点を整理した「中国地方の開発・発展のための基本的方向」について議論した。以下のような意見が出された。
- 中国地方の開発・発展のために、地域間の連携・交流を積極的に図っていく必要がある。そのために交通体系を含めた基盤整備を行っていくことが重要である。特に、四国を含めた南北の連携の強化や、山陰側の連携の強化が必要である。
- 他のブロックとは違った独自性のある国際交流を進めていくことが重要であり、そのためには国際交流の拠点機能を強化し、バラバラな情報を交換する場を整備する必要がある。また、外国語などの教育や交流のための人材育成などソフト面での環境整備が必要である。
- 情報に対する投資は費用対効果が高いので、情報基盤整備を優先的に進めるべきである。特に、行政情報や教育・医療・学術などの分野における情報化を推進し、ネットワーク化を図るべきである。また、ソフトビジネスに対する支援・育成が必要である。
- 中山間地域・離島など条件不利地域においては特に過疎化・高齢化が進行し、深刻な問題を抱えているが、これらの地域の振興・活性化を図ることが重要である。そのためには、地域住民の意識を踏まえ、そこで安心して住めるような環境づくりが必要である。
- 中国地方は、比較的都市が分散しており、集積力が弱く、地方都市の中心部の空洞化が問題となっている。また、学術研究や国際交流などの高次な都市機能や人を集客するような複合的な都市施設が不足している。
- 素材型産業の比率が高い中国地方では特に、産業の空洞化、失業率の上昇等の問題が深刻化している。新規産業の育成や技術開発の支援と同時に、既存の素材型産業の活力を維持する対応も重要である。
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