国土審議会北陸地方開発特別委員会企画部会(第2回)
議事概要


平成8年10月1日
於;金沢市   

 企画部会では、新しい北陸地方開発促進計画で取り上げるべき主要な課題・問題点を整理した「北陸地方の開発・発展のための基本的方向」について議論した。主な論点は以下のとおりである。

 環日本海交流の動きは、個々の主体が具体的な目的を持ち、連携して交流する形へと進展してきている。今後の環日本海交流のためには、北陸における語学学校など受入体制の整備が必要なこと、中長期的な成果を見据えて人的交流を着実に行っていくことが重要である。

 北陸地方においては、大企業ではないが、独自の技術を持ち、市場動向に柔軟に対応している先端的な優良企業を数多く生み出してきており、大きなポテンシャルを持っている。このような企業の芽を伸ばす支援策を図っていく必要がある。

 北陸地方には、とび抜けた中枢性を持つ大都市はなく、富山、金沢、福井をはじめとして、歴史ある都市がそれぞれ発展してきたが、それを弱点としてとらえるのではなくネットワークで連携して特徴として生かしていくべきである。

 都市から離れており、過疎化、高齢化が進行している地域の振興・活性化については21世紀のモデル地域として医療、介護、福祉等について先進的な取り組みを図り、高齢者が率先して移住したいような街づくりを図るべきである。
 また、これらの取り組みを生かすためのインターネット、テレビ電話等情報基盤の整備やパソコンの使い方など情報リテラシーを高めるべきである。


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