臨時大深度地下利用調査会　法制部会（第７回）
議事概要

1. 開会

2. 技術・安全・環境部会の審議状況

   　これまでの技術・安全・環境部会においてなされた、技術分野における大深 度地下化に対する調査・設計・施工技術の適応の水準に関する議論、安全分野 における大深度地下での安全確保及び快適な内部環境の維持に関する議論、大 深度地下における環境対策の基本的な考え方に関する議論について、事務局よ り紹介がなされた。

• 大深度地下固有の問題として、安全・環境上配慮することがあれば、何らかの手続きの段階で、これを適正にチェックすることが必要ではないか。
• 技術的に見解が分かれていたり、解明出来ていない事項があれば、技術・安全・環境部会で十分に検討する必要がある。

3. これまでの法制部会の主な論点の整理

• 大深度地下空間に土地所有権が及ぶか及ばないかについて抽象的に議論するよりも、社会的要請を踏まえ、大深度地下利用に関し、土地所有権をどの程度保護すべきかという観点から、検討する必要がある。
• 大深度地下空間を公共的に使用するための論拠として、大深度地下はもともと公共性があり、土地所有権が及んでいないとすることもできるのではないか。
• 現行の井戸、温泉等については、大深度地下にも土地所有権が及ぶのが前提で法制度が組まれており、現行制度との整合性を図る必要があるのではないか。
• 大深度地下に土地所有権が及ばないとすれば、補償等の議論は不要になるし、他人の土地の地下を事由に掘れることになるので、一応及ぶと考えて制度全体について考えていくべきではないか。
• 土地所有権が及ぶのか及ばないのか明確に整理しないと実務上困るのではないか。
• 現行の法制度との整合性を図る考え方と、土地所有権に関するありうべき体系を求める考え方とは整理して議論する必要がある。

4. その他

   　次回は、３月１８日１０時から開催することとなった。

5. 開会