臨時大深度地下利用調査会 技術・安全・環境部会(第10回)
議事要旨



日時:平成9年9月18日(木)14:00〜
場所:三田共用会議所第三特別会議室

  1. 開会
     大熊順三委員、舟山行雄委員が退かれ、相田康幸氏、礒部嘉夫氏が専門委員として新任された旨の報告が、部会長より行われた。

  2. 部会の運営について
    議事の公開について、従来の取扱いを次のように改めることが了承された。
    ・議事録を発言者の名を伏せて公開することとする。(会議は非公開)
    ・会議の円滑な運営を図る必要がある場合には、会議の了承を得た上で、議事要旨のみを公開するものとする。

  3. 大深度地下利用に関する広報等について
     臨時大深度地下利用調査会中間取りまとめの発表以降に行われた、説明会、有識者座談会、アンケート調査等の広報、公聴活動について説明がなされた。
     また、有識者座談会で寄せられた意見の概要が説明された。

    <有識者から寄せられた意見に対する部会での主な意見>
    ・環境アセスメントは住民等の合意を得る手段として重要なので、大深度地下利用制度においても、環境影響評価法にもとづく影響評価の実施を検討すべきである。
    ・極めて小規模な事業であれば、環境への影響は当然小さいと考えられる。大深度地下利用であれば、全て画一的に環境影響評価法の手続きを課すというふうにすると事業への規制につながり、社会資本整備を妨げる側面があるのではないか。
    ・環境影響評価法においては、大規模な事業については環境影響評価を実施すべきと定められている。大深度地下利用一般に特有で、かつ、影響の程度が著しい環境影響があるわけではなく、大深度地下利用であれば環境影響評価を実施しなければならないとすることについては疑問がある。
    ・環境影響評価法における手続きは事業実施がかなり具体化した時点での評価であるため、大深度地下利用についてもこれで十分かどうか等、大深度地下利用に着目し、環境影響の低減方法について検討してはどうか。

    <アンケート調査結果についての主な意見>
    ・現時点でのアンケート調査では、大深度地下に関心を持って説明会に来る人たちが調査対象となっており、広く一般国民の意見を反映したものとは考えにくいので、使う場合には注意が必要である。

  4. 今後の調査審議事項について
     調査会より付託された、技術・安全・環境分野及び法制分野それぞれの今後の調査審議事項について説明が行われ、了承された。

  5. 今後の審議スケジュールについて
     事務局より、調査会より示された今後の審議スケジュールについて説明がなされた。

  6. その他
     次回の技術・安全・環境部会は、10月17日(金) 14:00から、通商産業省別館第825会議室で開催される。

  7. 閉会

問い合わせ先 国土庁大都市圏整備局計画課大深度地下利用企画室
     (室長)真鍋、(課長補佐)大槻
     (電話)03-5510-8046  (fax)03-3501-6534