平成11年(暦年)における運輸審議会の事案処理状況は、別表のとおりであり、55事案について審議・答申を、53事案について説明を聴取した上、軽微な事案とする認定を行った。また、運輸審議会があらかじめ定めた軽微認定基準に該当するもので、運輸大臣から処分通知のあったものは
201事案であった。前年との比較では、答申事案件数は5件の減少、軽微認定事案件数は
10件の減少、軽微認定基準に該当する事案の処分通知件数は 17件の減少となった。答申事案件数について分野別に見ると、航空関係事案が47件と最も多く、以下、鉄道関係事案が5件、海運関係事案が2件、乗合バス関係事案が1件であった。
なお、本年は、相模鉄道鰍フ鉄道の旅客運賃変更及び設定認可申請事案、スカイマークエアラインズ鰍フ大阪〜札幌間及び大阪〜福岡間に係る定期航空運送事業の免許及び運賃設定認可申請事案並びに神戸市の鉄道の旅客運賃変更認可申請について、それぞれ運輸審議会主宰により申請者意見聴取を実施した。
【分野別状況】
海運関係
本年は、新日本海フェリー鰍フ敦賀〜新潟〜秋田〜苫小牧間に係る免許及び運賃設定認可申請事案の2事案について審議・答申し、南海フェリー鰍フ和歌山〜徳島間に係る運賃設定認可申請事案等計2事案について軽微な事案として認定した。
鉄道関係
本年は、帝都高速度交通営団の第一種鉄道事業の免許申請事案等計5事案について審議・答申し、名古屋鉄道鰍フ関〜美濃間に係る軌道事業の一部廃止許可申請事案等計5事案について軽微な事案として認定した。
このうち、相模鉄道鰍フ鉄道の旅客運賃変更及び設定認可申請事案について、1月26日に、神戸市の鉄道の旅客運賃変更認可申請事案について、6月22日に運輸審議会主宰により申請者意見聴取を実施した。
自動車関係
本年は、近畿日本鉄道梶i譲渡人)と近鉄バス梶i譲受人)の譲渡譲受認可申請事案1事案について審議・答申し、日本急行バス鰍フ名古屋〜長崎間及び名古屋〜熊本間に係る免許申請事案等計8事案について軽微な事案として認定した。
航空関係
本年は、運賃・料金変更認可申請事案では、17事案について審議・答申し、18事案について軽微な事案として認定した。
また、免許・運賃設定認可申請事案では、30事案について審議・答申し、20事案について軽微な事案として認定した。
この結果、国際線では、日本航空鰍フ東京〜ダラス間等5路線、全日本空輸鰍フ東京〜シカゴ間1路線、鞄本エアシステムの大阪〜昆明間等4路線、日本貨物航空鰍フ大阪〜ソウル間1路線及びジャパンエアチャーター鰍フ東京〜コナ間等3路線の計14路線が開設された。一方、国内線では、鞄本エアシステムの旭川〜新潟間1路線、日本トランスオーシャン航空鰍フ大阪〜那覇間1路線、エアーニッポン鰍フ大阪〜松山間等5路線、日本エアコミューター鰍フ大阪〜松山間等2路線、潟Wャル エクスプレスの大阪〜熊本間等3路線及びスカイマークエアラインズ鰍フ大阪〜札幌間等2路線の計14路線が開設された。
このうち、スカイマークエアラインズ鰍フ大阪〜札幌間及び大阪〜福岡間に係る定期航空運送事業の免許及び運賃設定認可申請事案について、3月18日に運輸審議会主宰により申請者意見聴取を実施した。
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