平成10年(暦年)における運輸審議会の事案処理状況は、別表のとおりであり、60事案について審議・答申を、62事案について説明を聴取した上、軽微な事案とする認定を行った。また、運輸審議会があらかじめ定めた軽微認定基準に該当するもので、運輸大臣から処分通知のあったものは
218事案であった。前年との比較では、答申事案件数は87件の減少、軽微認定事案件数は
125件の減少、軽微認定基準に該当する事案の処分通知件数は 1,138件の減少となった。答申事案件数について分野別に見ると、航空関係事案が47件と最も多く、以下、鉄道関係事案が7件、乗合バス関係事案が5件、海運関係事案が1件であった。
なお、本年は、スカイマークエアラインズ鰍フ東京〜福岡間に係る定期航空運送事業の免許及び運賃設定認可申請事案について、運輸審議会主宰により申請者及び参考人意見聴取を実施し、西日本鉄道鰍フ一般乗合旅客自動車運送事業の運賃変更認可申請事案並びに北海道国際航空鰍フ東京〜札幌間に係る定期航空運送事業の免許及び運賃設定認可申請について、それぞれ運輸審議会主宰により申請者意見聴取を実施した。
分野別状況
海運関係
本年は、阪九フェリー鰍フ新門司〜神戸間及び新門司〜泉大津間に係る運賃変更認可申請事案の1事案について審議・答申し、りんくうフェリー鰍フ泉佐野〜徳島間に係る免許申請事案等計12事案について軽微な事案として認定した。
港湾関係
本年は、大阪市の大阪港に係る港湾区域の変更認可申請事案等計8事案について軽微な事案として認定した。
鉄道関係
本年は、大阪府都市開発鰍フ運賃変更認可申請事案等計7事案について審議・答申し、東日本旅客鉄道鰍フ浜松町〜東京貨物ターミナル間に係る一部休止許可申請事案等計8事案について軽微な事案として認定した。
自動車関係
バス運賃関係
本年は、民営事業者では、琉球バス梶i沖縄ブロック)の運賃変更認可申請事案等計5事案について審議・答申し、九州産業交通梶i熊本ブロック)の運賃変更認可申請事案等計の4事案について軽微な事案として認定した。
このうち、西日本鉄道梶i福岡・佐賀ブロック)の運賃変更認可申請事案について、7月2日に運輸審議会主宰により申請者意見聴取を実施した。
一方、公営事業者では、熊本市の運賃変更認可申請事案の1事案について軽微な事案として認定した。
バス免許等関係
本年は、濃飛乗合自動車鰍フ高山〜東京間に係る免許申請事案等計9事案について軽微な事案として認定した。
航空関係
本年は、免許・運賃設定認可申請事案では、47事案について審議・答申し、20事案について軽微な事案として認定した。
この結果、国際線では、日本航空鰍フ名古屋〜ロンドン間等8路線、全日本空輸鰍フ福岡〜上海間等10路線、鞄本エアシステムの東京〜香港間1路線及び日本貨物航空鰍フ東京〜ポートランド間等6路線の計25路線が開設された。一方、国内線では、日本航空鰍フ札幌〜福島間1路線、全日本空輸鰍フ東京〜米子間等2路線、鞄本エアシステムの大阪〜佐賀間等3路線、日本トランスオーシャン航空鰍フ那覇〜高知間1路線、エアーニッポン鰍フ福岡〜那覇間等10路線、潟Wャル エクスプレスの大阪〜宮崎間等2路線、スカイマークエアラインズ鰍フ東京〜福岡間1路線及び北海道国際航空鰍フ東京〜札幌間1路線の計21路線が開設された。
このうち、スカイマークエアラインズ鰍フ東京〜福岡間に係る定期航空運送事業の免許及び運賃設定認可申請事案について、6月30日に運輸審議会主宰により申請者及び参考人意見聴取を実施し、北海道国際航空鰍フ東京〜札幌間に係る定期航空運送事業の免許及び運賃設定認可申請について、10月13日に運輸審議会主宰により申請者意見聴取を実施した。 |