国土交通省 
運輸審議会答申書(国運審第10号の2)
ラインBack to Top
 主  文 

 株式会社フェアリンクの申請に係る混雑飛行場(新東京国際空港及び大阪国際空港)を使用して運航を行うことについては、許可することが適当である。

 理  由 

1.  申請者は、次表に掲げる運航計画に基づき国内定期航空運送事業を経営するため、本件申請に及んだものである。
路   線 運航回数 運航開始日 使用航空機の型式
東京(新東京国際空港)
〜札幌
1日1往復
(*)
平成14年4月18日 ボンバルディア式CL−600−2B19型機
東京(新東京国際空港)
〜仙台
1日1往復
(*)
平成14年4月18日 同上
東京(新東京国際空港)
〜大阪(大阪国際空港)
1日1往復 平成14年4月18日 同上
大阪(大阪国際空港)
〜仙台
1日1往復
(*)
平成14年4月18日 同上
        (注1)新東京国際空港における使用滑走路は、B’滑走路。
        (注2)(*)については平成14年5月27日以降は2往復。
2.  当審議会に提出された資料その他によって検討した結果は、次のとおりである。
(1)  新東京国際空港においては、本年4月18日のB’滑走路の供用開始に伴い、当該滑走路の発着規制として、1日の発着回数176回(うち、国内定期便44〜45回)、1時間の発着回数については12回とするとともに国内定期便等の1日の時間帯ごとの発着回数を定めるなどの発着調整基準が設けられている。
 また、大阪国際空港においては、発着規制として、1日の発着回数370回(うち、プロペラ機120回)、1時間の発着回数36回、連続する3時間の発着回数93回(うち、到着回数54回)とする発着調整基準が設けられている。
 今般、東京〜大阪及び大阪〜仙台間の各路線において使用するボンバルディア式CL−600−2B19型機の大阪国際空港での発着について、当該航空機をプロペラ機と同様と取り扱い、同空港の発着調整基準上プロペラ機の発着枠を使用することに関しての国土交通省と地元との合意、これら両空港における他の本邦航空運送事業者を含む時間帯ごとの使用状況等から判断すれば、申請者が運航計画において定める両空港での発着は、これらの発着調整基準に合致するものと認められる。
 これに加えて、申請者の運航計画は、両空港における航空機整備等の所要時間並びに新千歳空港及び仙台空港の運用時間からも妥当なものと認められ、前記発着調整基準に反する恐れはないものと認められる。
 以上により、申請者の運航計画は航空機の運航の安全上適切なものと認められる。
 
(2)  申請者のこれら新規路線の開設は、これにより、国際航空の拠点である新東京国際空港との新たな輸送網が形成され、又は他の本邦航空運送事業者の運航とあいまって多頻度運航の実現と競争の促進が図られることとなり、同空港の国際線との乗り継ぎ利便を含む利用者利便の向上に資するものであること等を勘案すると、本件申請は両空港を適切かつ合理的に使用するものであると認められる。
 
3.  以上に掲げる理由により、本件申請は航空法第107条の3第3項各号に掲げる基準に適合するものと認める。

ラインライン
All Rights Reserved, Copyright (C) 2001, Ministry of Land, Infrastructure and Transport