バリアフリー

高野町移動等円滑化基本構想

基本構想整備事例
高野町移動等円滑化基本構想

◆高野町移動等円滑化基本構想の概要
○平成18年12月20日受理

○旅客施設及び重点整備地区の概要
 旅客施設・・・南海極楽橋駅、高野山駅
 重点整備地区の面積・・・120ha
 主な施設・・・高野町役場、高野町病院、高野山大学

 重点整備地区の選定理由
  高野町の中心地区であり、年間多くの来訪者が訪れる地区である高野山地区の中で、生活関連施設としての高野町役場、高野山病院、高野山大学松下講堂黎明館及び
  沿道の公衆便所を含む範囲を重点整備地区として設定した。また、山上都市としての高野町へアクセスする重要な公共交通機関として、南海電鉄極楽橋駅、高野山駅及び
  ケーブルカー、バスを「旅客施設ゾーン」として定義し、重点整備地区と一体的な整備が必要な施設として位置付ける。

○基本構想の特徴
 高野町には世界文化遺産に登録された山上都市、宗教都市であり、人口4,000人あまりの町に年間120万人以上の来訪者が訪れるという特徴をもっていることから、町民とともに来訪者に対しても移動等の円滑化を図る必要がある。そのため重点整備地区にアクセスする主要な公共交通手段であるケーブルカーやバス、駅舎を円滑化の対象に含め、町民による現地調査に加え来訪者による現地調査を実施して構想を策定した。
 さらに、町民と来訪者との交流のためのワークショップを実施して、高野町における移動等円滑化について共通の認識を持つための取組みを実施した。

○事業の概要
 基本構想の目標年次:平成22年
【公共交通特定事業】
・高齢者、障害者等に対応したバスの導入を進める。
【道路特定事業】
・生活関連経路である国道(県管理)及び町道について、既設歩道の改良・部分改修、誘導ブロックの改善、舗道上の障害物の移設を行う。
・歩道未設置区間の歩道設置については、地区内交通システムの検討と並行して中期・長期的に整備する。
【建築物特定事業】
 高野山町役場・・・高野町町役場については、点字ブロック、点字表示、車いす使用者駐車場、多目的便所のドアの改善を行う。エレベーターについては建物の構造の検討と併せて中期的に整備
 高野山病院・・・点字ブロック、車いす使用者駐車場、敷地内通路の安全性の確保を行う。
 高野山大学松下講堂黎明館・・・新築建物であるので、将来的に関係者と協議の上さらに利用しやすい施設とする。
 公衆便所・・・生活関連経路に沿って公衆便所は量的には十分整備されているが、案内標識や点字表示の整備を行う。また、身体障害者用便房未設置の公衆便所については中期的に整備
【交通安全特定事業】
・身体障害者対応の信号機の設置を行う。
【その他事業】
 旅客施設ゾーン・・・駅の段差の解消、多目的便所の設置、通路や階段の手すりの改善、誘導ブロック・点字案内表示の整備を行う。
 駐車場整備・・・車いす使用者用駐車区画未確保の駐車場については確保するとともに、駐車施設の案内表示の整備を行う。
 サイン整備・・・点字表記や外国語表記を含めたサインの整備を行う。
 情報システムの構築・・・バリアフリー情報マップの作成を推進するとともに、地域外利用者のための情報の一元化を目指した情報システムの構築を進める。

○利用者の意見の反映
・高野町交通バリアフリー基本構想検討委員会策定に以下の団体メンバーが参加し、4回にわたる委員会で協議を行った。
 高野町老人クラブ、高野町身体障害者会、高野町連合町内会、高野町商工会
・アンケートの実施
・パブリックコメント

○(交通バリアフリー)法第6条第4項に定められている関係する機関との協議
 公共交通事業者等・・・南海電気鉄道
 道路特定事業・・・和歌山県伊都振興局建設部
 交通安全事業者・・・和歌山県警察交通規制課
 その他・・・金剛峯寺、高野山大学

○その他
・委員及び町民によるまちなか歩き調査
 基本構想策定協議会委員のほか、町民にも呼びかけ、まちなか歩き調査及び意見交換を行った。
・地域外利用者によるまちなか歩き調査
 地域外利用者によるまちなか歩き調査を実施し、協議会委員及び町民とともにまちなか歩き調査と併せて意見交換会を行った。

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