バリアフリー

世田谷区三軒茶屋駅周辺地区基本構想

基本構想整備事例
世田谷区三軒茶屋駅周辺地区基本構想

◆世田谷区三軒茶屋駅周辺地区基本構想の概要
○平成18年4月13日受理

○旅客施設及び重点整備地区の概要
 特定旅客施設・・・東急田園都市線三軒茶屋駅
            東急世田谷線三軒茶屋駅
 重点整備地区・・・99ha
 主な施設・・・世田谷区役所三軒茶屋分庁舎、キャロットタワー(東急ストア、世田谷パブリックシアター)、世田谷郵便局
         世田谷警察署、西友、人見記念講堂
 
 重点整備地区の選定理由
 ・駅乗降数が非常に多い区内の主要ターミナル駅(乗換駅)であり、構想策定の効果が非常に高いこと
 ・「世田谷区都市整備方針」における広域生活拠点に位置付けられており、区の方針と併せ相乗効果が見込まれること。
 ・幹線道路が地区を分断するなど様々なケースの移動・交通環境の地域課題を抱え、また、多くの事業者が関わる地区であるため、
  基本構想策定で得られる成果、策定に係るノウハウや知見等が、策定以降も他地区へ効果的に展開できるため。

○基本構想の特徴
 三軒茶屋駅地区では、早期に効果発現が期待される事業と、調整・話し合いを継続し長期的に実現化を目指す課題があるため、
 1.平成22年までを目標に実施する特定事業の内容と
 2.関係者が協働して継続的に取組む行動指針(世田谷区が独自に定めるもの)を示し、段階的な交通バリアフリー環境の実現を目指している。
 また、歩道が未設置である単断面道路については、可能な限り移動円滑化を推進する「準特定経路」として世田谷区独自に位置付けた。

○事業の概要
 基本構想の目標年次:平成22年までに完成
【公共交通特定事業】
 鉄道・・・ホーム階から改札階までのエレベーターを設置、多機能トイレを設置し改札口を増設、列車接近表示を設置
 バス・・・ノンステップバスの導入を継続して進める
【道路特定事業】
・歩道については、有効幅員の確保や段差や勾配の改良に努め、歩行環境を改善する。
【交通安全特定事業】
・特定経路・準特定経路の信号機について、音響式信号機への改良を進める。、違法駐車取締まりを強化
 
○利用者の意見の反映
・基本構想策定協議会に以下の団体からメンバーが参画し、3回にわたって協議会で議論を行った。
・基本構想策定協議会の下部組織として組織した、地域住民部会に以下の団体からメンバーが参画して、事業者部会との意見交換会も含め4回にわたって議論を行った。
関係団体・・・世田谷区身体障害者福祉協会、世田谷区視力障害者福祉協会、世田谷区聴覚障害者協会、世田谷区ミニキャブ区民の会、世田谷区高齢者クラブ連合会、地元各町会・自治会
・電動車いす使用者や視力障害者個人からもヒアリングを行った。
・アンケート調査を実施し、回答部数は488部であった。
・基本構想(案)に対する意見の募集を行い、24件の意見が寄せられた。

○利用者の意見の反映
・視覚障害者より、誘導ブロックが連続していない(わかりにくい)との指摘を受け、誘導ブロック敷設を盛り込んだ。
・歩道が滑りやすいとの指摘を受け、滑りにくくががたつきの少ない舗装に改良することを盛り込んだ。
・基本構想策定後の推進体制が重要との意見を受け、「世田谷区三軒茶屋駅周辺地区交通バリアフリー基本構想推進協議会」を設置し、事業の推進を図ることとした。

○(交通バリアフリー)法第6条第4項に定められている関係する機関との協議
 公共交通事業者・・・東京急行電鉄株式会社、東急バス株式会社、小田急バス株式会社
 道路管理者・・・国土交通省、東京都、世田谷区
 都道府県公安委員会・・・警視庁世田谷警察署

○その他
 策定にあたっては、鉄道事業者、バス事業者、交通管理者、道路管理者等からなる事業者部会を組織し、特定事業について調整を行った。
 ワークショップ(まち歩き点検調査)を行い、問題点の抽出等を行った。



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