バリアフリー

第4回国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰について

 第4回の受賞者は、19の候補案件の中から選考委員会(※)の審査を経て、次の5件を表彰いたしました。

  北海道空港株式会社
  東京国際空港ターミナル株式会社・京浜急行電鉄株式会社・東京モノレール株式会社
  株式会社みずほ銀行
  音羽山 清水寺
  北大阪急行電鉄株式会社・吹田市・豊中市

 (※)平成22年度表彰においては、選考委員会の委員は、次のとおりでした。
    秋山 哲男 国土交通省バリアフリー化推進功労者表彰選考委員会 委員長
    高橋 儀平 東洋大学 教授
    三星 昭宏 近畿大学 教授

選考委員による講評はこちら


以下、各受賞者の講評と概要になります。

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北海道空港株式会社 障害当事者等の参画による空港のバリアフリー化

ターミナル内部

モックアップ検証の様子

サイン

【講評】
 受賞者は、国際線ターミナルビルの新設に当たり、基本設計時から有識者や障害当事者等によるUD検討委員会のほか、多様な障害者が参加した当事者WGやUDの専門家WGを高頻度に開催し、当事者等の意見を設計や工事に反映。手動車いすで利用できる一般便房、弱視者に配慮した設備、エスカレーター逆進入防止設備、6カ国語によるサインの整備など、高度なバリアフリー化を実施したことを高く評価し、また、地方空港のモデルとして今後の取組みにも期待し、表彰することとした。

【受賞者の取組み】
◆有識者や障害当事者等の意見反映
 受賞者は新千歳空港に国際線ターミナルビルが新設されることにあたり、基本設計時より、「ユニバーサルデザイン検討委員会」を設置し、有識者や空港利用者として想定される障害当事者、高齢者、子供連れの方、東アジア地域を中心とした外国人等、100名程度の幅広い関係者が参加し、案内誘導(視覚・聴覚)WG、授乳室WG、オストメイトWG、多言語WG、専門家WG等の各種WGやモックアップ(実寸大模型)での検証を重ね、設計や工事に反映した。

◆主なバリアフリー設備の整備
・利用しやすいトイレの整備
(1)手動車いすで利用できる一般便房
 奥行きが200㎝、幅が120㎝と一般便房のスペースを広く確保しており、手動車いす使用者が容易に便房内で便座での移乗を可能としている。また、スーツケース等大きな荷物を所持している空港利用者にとっても十分な寸法となっている。
(2)一般便房へのオストメイト用パウチ洗浄器具設置
 オストメイトの方からの意見を踏まえ、一般便房でもパウチ洗浄ができないか検討し、メーカーと協力して新たな製品を一般便房へ導入した。

・6カ国語によるサインの整備
 東アジア地域の観光客等が多く利用されることを想定し、隣国の6カ国の言語(日本語、英語、繁体語、簡体語、韓国語、ロシア語)をサインとして表示。また、言語間の意味の統一も可能な限り図った。

・弱視者に配慮した設備
 トイレは、壁に照明を当てたり、天井部の輪郭に間接照明を当て、空間の視認性を高める配慮をしている。
 また、便器周辺の壁は黒色とし、コントラストをはっきりさせた。なお、サイン表示は、ピクトや盤面の色、フロアマップなど弱視者の確認を踏まえたものとしている。

・授乳室の整備
(1)車いす使用者も利用できる設計
 車いす使用者でも洗面台が使えるようカウンターに蹴込みを入れ、また鏡の位置を低くする等の配慮を行った。
(2)子供連れの方の意見を踏まえた配慮
 ミルクを作る際の熱湯の使用について、安全に熱湯を汲むことができるサーバを設置した。また、授乳スペースは個室となるため、すぐに呼び出しができるよう緊急用ブザーを母親が押しやすい場所へ設置した。

・エスカレーター等への逆進入防止装置設置
 エスカレーター及び歩く歩道の進入口にLEDの誘導灯を設置し、運転時であっても逆方向からの進入時にはブザー音が鳴るセンサーを新たに開発し、設置している。

【今後期待される取組み】
 今後も障害当事者等の参加によるチェック・評価を継続的実施することはもとより、国際線ターミナルビルのみならず、隣接する国内線ターミナルビルや別事業者が管理する駐車場・JRなどの空港周辺施設について、一体化したバリアフリー化に取組むことが期待される。

【連絡先】
 TEL 0123-46-5111(代表)

【Web-URL】
 http://www.new-chitose-airport.jp/ja/


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東京国際空港ターミナル株式会社・京浜急行電鉄株式会社・東京モノレール株式会社 空港ビルと駅が一体となった先導的なバリアフリー化

国際線ターミナル内部

京浜急行・空港ターミナルビル間乗換口

モノレール・空港ターミナル間乗換口

【講評】
 受賞者は、東京国際空港国際線ターミナルの新設に当たり、有識者や障害当事者等を中心とする「UD検討委員会」の設立や、委員としての参画、多様な障害者を招き高頻度で開催された当事者ワークショップにおける意見等を設計や工事へ反映するなど、ターミナル全体におけるユニバーサルデザインに配慮を行うほか、鉄道駅ホーム階と到着・出発階を直接結ぶ複数の大型エレベーターの整備、モノレールのホームから出発ロビーまで短く、フラットな動線の確保など、ターミナル施設全体における高度なバリアフリー化を実現したことを評価し、表彰することとした。

【受賞者の取組み】
〈取組みの概要)
 東京国際空港国際線地区旅客ターミナルビル等整備・運営事業において、「高齢者、障害者をはじめ、すべての利用者が安全かつ円滑に利用できること」を基本とした、ターミナルの設計段階から幅広い関係者からの多様な意見・提案を反映させた「参加型」のユニバーサルデザインを導入し、整備を進めた。また、異なる三者の事業主体が一体となって、階層構成、利用者動線、駅の位置などの検討がなされた。

◆当事者参加型のデザイン設計
 国際線ターミナルの設計・施工段階において、整備計画の検証・評価・改善することを目的に有識者・障害者・関係事業者・地方自治体等をメンバーとした『UD検討委員会』において設計内容の改善等の検討及びその反映を行った。
 また、具体的な評価・検証を行うに当たって、多様な利用者の視点にて実施するため、多様な障害者を中心に有識者・設計者・施工者等をメンバーとする『UDワークショップ』を40回程度実施し、そこで既存施設の実地確認や整備計画に基づくサンプル及びモックアップを作成した上で多角度からの検証・分析を行い、改善提案・施工反映を行った。

◆補助犬トイレの設置
 補助犬を使用する者のため、長時間飛行の前後における補助犬の排泄に配慮するため、補助犬トイレをターミナルビル内の案内カウンターに近接した場所に設置した。

◆ソフト面での対応
 国際線ターミナルの案内カウンター及び館内各所にコンシェルジュを配置し、視覚障害者のために作成した『手で見るフロアマップ』『点字パンフレット』や聴覚障害者のために作成したコミュニケーション支援ボードや磁気ループを設置することで、より円滑なコミュニケーションを図ることができることとした。
 また、駅においてもコンシェルジュを配置するほか、モノレールにおいては車両とホームとの隙間を無くす可動ステップの導入、京浜急行においては可動式ホーム柵を設置するなど、利便性と安全の向上について配慮した。

◆ 鉄道駅・ターミナルビル間の乗継円滑化
 国際線ターミナルビルの建設に合わせ、京浜急行電鉄が羽田空港国際線ターミナル駅を新設し、地下に設置されるホームと到着・出発階をダイレクトに結ぶ複数の大型エレベーターや直通エスカレーターを設置した。
 また、東京モノレールは、国際線ターミナルビルに隣接するように軌道を変更し、羽田空港国際線ビル駅を新設し、モノレールのホームから出発ロビーまでフラットな動線を確保した。

【今後期待される取組み】
 供用開始後も『UD 検討委員会』を引き続き設置することとしていることから、ターミナル利用者の利便性を維持・向上するため、継続的にユニバーサルデザインの検証を行い、必要に応じて「スパイラルアップ」を行うことが期待される。

【連絡先】
(東京国際空港ターミナル株式会社)
TEL  03-6428-5931
(京浜急行電鉄株式会社)
TEL  03-5789-8686
(東京モノレール株式会社)
TEL  03-5470-3816

【Web-URL】
(東京国際空港ターミナル株式会社)
http://www.haneda-airport.jp/inter/
(京浜急行電鉄株式会社)
http://www.keikyu.co.jp
(東京モノレール株式会社)
http://www.tokyo-monorail.co.jp/

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株式会社みずほ銀行 銀行店舗における全国的なバリアフリー化

出入口のサービスマーク

ホームページでのバリアフリー情報

ロビーコンシェルジュ

【講評】
 受賞者は、誰にでも利用しやすい銀行を目指した「ハートフルプロジェクト」を立ち上げ、有識者によるアドバイスをふまえて、全店統一の改修基準を定め、有人店舗をはじめとする店舗において段差解消のほか自動ドアや車いすでも利用できるトイレ・駐車場、視覚障害者対応ATM などの整備を全国で広範に実施したほか、障害の種別に応じた応対マニュアル整備等による接遇向上など、ハード面・ソフト面から利用しやすい銀行店舗づくりに全社的に取組んでいることを高く評価し、また銀行業界のトップランナーとして今後のさらなる取組みにも期待し、表彰することとした。

【受賞書の取組み】
◆ バリアフリー設備の整備
 みずほ銀行では、誰にでも利用しやすい銀行とするため、平成17年11月に「ハートフルプロジェクト」を立ち上げ、ハード面・ソフト面・ハート面から以下のような取組みを全行的(有人店舗430店舗)に推進し、バリアフリー化・ユニバーサルデザイン化に取組んでいる。
 全国の店舗に展開するにあたり、利用客から「お客さまの声カード」を回収し、また有識者や障害者を「ハートフルアドバイザー」として招聘することで、各意見等を踏まえた取組みを展開している。また、六本木・横浜前・大船支店を「ハートフルプロジェクトモデル店舗」とし、新しい取組みを試行し、その結果を他店舗に反映させている。

・ハード面の取組み
 ハード面の整備を取組むにあたり、平成18年度に「みずほハートフル店舗改修基準」を策定し、これに基づき「8つの基本スペック」を定め、店舗のハード面での整備を全国的に進めてきている。
 これに加え、ロビーのソファーを背もたれ付きでカバーを簡易に交換できるものに、トイレの自動ドアを反転装置付きに、エレベーターをマルチセンサー付きにそれぞれ変更したり、店舗出入口付近に店舗内のバリアフリー状況が分かる「サービスマーク」を掲示するなどの安心・安全面への配慮も重視している。
 さらに、店舗レイアウトに応じて車いす対応の貸金庫ブースや優先ATM を設置する他、ビル内にエレベーターや多機能トイレがない場合に、新たに当該設備を設置・提供するなど、店舗利用客以外も含め、利便性の向上にも努めている。

     【8つの基本スペック 整備状況】
                                                                                             (2010年9月末)

[1]入口の自動ドア設置                                          418 店舗(428 店舗中)
[2]段差解消                                                            385 店舗(404 店舗中)
[3]通路幅整備                                                        369 店舗(423 店舗中)
[4]視覚障害者誘導設備                                        363 店舗(417 店舗中)
[5]車いす使用者用駐車場設置                            178 店舗(178 店舗中)
[6]お客さま用エレベーター設置                     188 店舗(188 店舗中)
  車いす対応エレベーター設置                       129 店舗(129 店舗中)
[7]お客さま用トイレ設置                        301 店舗(301 店舗中)
   多機能トイレまたは車いす対応トイレ設置   180 店舗(180 店舗中)
[8]視覚障害者対応ATM設置                                428 店舗(428 店舗中)

・ソフト面の取組み
 身体が不自由な方への対応として、各種伝票等の改訂、HPのリニューアル、ホワイトボードやコミュニケーションボードの設置等を行っている。
 さらに、HP 上や店舗の出入口等で、各店舗のバリアフリー整備状況を公開している。

・ハート面の取組み
 行員が利用客に適切な対応をするため、障害の種別に応じた対応マニュアル等を整備し、全行員に配布するとともに、毎年フォローアップ研修や新人研修を行い、利用客への接遇向上を図っている。
 また、これらの研修に用いるビデオには当事者本人にも参加してもらい、行員に対し実際にどのような接遇が必要なのかを理解させるよう努めている。

◆今後期待される取組み
 今までの店舗改修の効果の把握や評価を行うこと、フォローアップ研修等の内容や実施方法の充実などによるスパイラルアップを図ることにより、さらなるバリアフリー化に取組むことが期待される。

【連絡先】
TEL 03-3596-1111
東京都千代田区内幸町一丁目1番5号

【Web-URL】
http://www.mizuhobank.co.jp/

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音羽山 清水寺 重要文化財を活かした寺社地のバリアフリー化

本堂横のスロープ

音羽の滝付近の参拝路

境内参拝ルート(赤い線が車いす用ルート)

【講評】
 受賞者は、国宝・重要文化財として改修上の制約が多く、また高低差の大きい傾斜地という厳しい条件にある境内において、車いす用の舗装や参拝路の大規模改修によるスロープ整備をはじめとした段差のない境内一周ルートの整備のほか、障害者等用の車によるアクセスの確保や複数箇所の多機能トイレ整備、手で触れる観音様の奉祀などバリアフリー面の配慮を重視し、観光客の多い京都でも最も多くの人が訪れる寺社地において、重要文化財を活かしたバリアフリーに取組んでいる点を評価し、表彰することとした。

【受賞者の取組み】
◆ 取組みの概要
・文化財の保存や景観に配慮した段差解消、参道舗装
 清水寺では、山裾に位置する傾斜地の境内に国宝の本堂をはじめ数多くの重要文化財の建造物等が建ち並んでおり、バリアフリー化には厳しい条件下にあるが、関係機関と協議を重ね、文化財の保護や景観保全への配慮をしつつ、できる限り車いすでも境内を周遊できるよう、これらの間を結ぶ段差のない舗装参拝路や建物内外の段差を解消するスロープ板などを随所に整備した。

・音羽の滝周辺の階段部も大規模改修でスロープ化、境内一周参拝ルートを整備
 境内の参拝路で最も低い場所にある「音羽の滝」周辺は、従前、階段が多く段差が解消されていなかったが、崖部に迂回路を設置して多数の観光客の経路を確保しつつ、大規模な路面の切り下げを行った上で景観面からの復旧工事を行い、風致を損ねることなく参拝路をスロープ化することで、境内を一周できる段差のない参拝ルートの整備を完成させた。

・参拝ルート上への複数の多機能トイレの設置
 障害のある人等が安心して参拝ができるよう、段差を解消した参拝ルート上の3つのポイントに多機能トイレを設置した(うち1箇所は京都市による整備)。

・拝観入口付近までの車のアクセス確保
 車いすを使用する人等の清水寺へのアクセスは一般に車の利用が想定されるが、境内入口から本堂拝観入口付近までは長大な階段が多いことから、別途、拝観入口付近まで車でアプローチできる経路を確保している。

・「ふれ愛観音」の奉祀
 手で触れてお参りすることができる「ふれ愛観音」を奥の院にお祀りし、視覚障害のある人等も参拝を実感しやすいよう配慮をしている。

【今後期待される取組み】
 これまでは段差のない参拝ルートの整備など主として車いす使用者や高齢者に配慮したバリアフリーへの取組みが行われてきたが、今後は、視聴覚の障害のある人への配慮の充実や、各種サイン等の設備の整備水準の向上、一般への情報発信の充実などを含め、京都市内でも随一の多数の参拝者が訪れる寺院として、さらなるバリアフリーへ向けた継続的な取組みが期待される。

【連絡先】
TEL 075-551-1234
京都府京都市東山区清水1丁目294

【Web-URL】
http://www.kiyomizudera.or.jp

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北大阪急行電鉄株式会社・吹田市・豊中市 鉄道事業者と複数自治体の連携による桃山台駅及び周辺のバリアフリー化

事業前の桃山台駅周辺

現在の桃山台駅周辺

協働で基本構想を作成

【講評】
 受賞者らは、両側を幹線道路に挟まれた谷部にあり、市境に位置する鉄道駅において、協働で移動等円滑化基本構想を作成し、計画から整備に至るまで関係機関と協議を重ねた上で、駅舎を新設し、エレベーターや国道を立体横断する通路等を整備して周辺住宅地への段差の無いルートを確保し、条件の厳しい中、事業者と地方公共団体が一体となったバリアフリー化を実施したことを評価し、表彰することとした。

【受賞者の取組み】
◆基本構想の協働作成
 桃山台地区では、駅構外からホームまでの経路に多くの段差があり、車いす利用者や高齢者の方にとって使いにくく、駅舎の早急な改善が望まれてきた。このため、吹田市と豊中市の市境においても連続した移動経路を確保し、切れ目のない一体的なエリアとしてバリアフリー化を進めるため両市が協働で基本構想の策定を行った。

◆駅舎の新設および連絡通路の整備
 桃山台駅のバリアフリー化は既存の駅舎では構造上困難なため、基本構想において新たに駅舎を新設することにした。さらに、実施段階においても関係機関等との協議を継続し、より安全な移動ルートが確保できるよう、交通量の多い国道の平面横断を避け、立体横断とする橋上形式に計画変更し整備を行った。
 具体的には、駅舎を新設して構内にエレベーターとエスカレーターを設置、構外においては橋上の新駅舎に接続する連絡通路から地上の歩道へ通じるエレベーターを設置した。さらに、鉄道事業者と吹田市・豊中市が連携しながら、既存の歩道橋を延伸し連絡通路に接続した。その結果、国道の平面横断を避け、周辺住宅地から新駅舎までの安全なルートを確保するとともに、利便性の向上につながる立体的なバリアフリー化を実現した。

◆整備にあたっての周辺住民の意見の反映
 北大阪急行電鉄株式会社は、吹田市・豊中市と互いに協力し、周辺住民に対し基本構想策定後も事業計画説明会、進捗状況説明会等の話し合いの場を随時に設けるなど、整備にあたって周辺住民の意見の反映に努めた。
 その結果、駅舎から周辺住宅地までの快適な移動ルートを確保するための既存歩道橋の連絡通路への延伸接続、寄り付きのよい車いす対応券売機の設置等に結びつけた。

【今後期待される取組み】
 今後は、視覚障害のある方への配慮の充実や各種設備の整備を含めた、既存駅舎における更なるバリアフリーの取組みが期待される。

【連絡先】
(北大阪急行電鉄株式会社)
TEL 06-6865-0601
大阪府豊中市寺内2丁目4番1号
(吹田市)
TEL 06-6384-1231(代表)
大阪府吹田市泉町1丁目3番40号
(豊中市)
TEL 06-6858-2525(代表)
大阪府豊中市中桜塚3丁目1番1号

【Web-URL】
(北大阪急行電鉄株式会社)
http://www.kita-kyu.co.jp
(吹田市)
http://www.city.suita.osaka.jp/
(豊中市)
http://www.city.toyonaka.osaka.jp/

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