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一般社団法人全国子育てタクシー協会 子育てタクシーのネットワーク化による子育て支援活動の全国展開

【講評】
 受賞者は、子育て支援団体と連携して、乳幼児を伴った荷物の多い外出時のサポートや子どもだけでの送迎でも安心して任せられる「子育てタクシー」をブランドとして構築し、各地域の地方公共団体や子育て支援団体と連携しながら全国的に普及啓蒙を図っている点を高く評価し、表彰することとした。

【受賞者の取組み】
●取組みの概要
 全国子育てタクシー協会は、地域で子育て支援の取組みを行うタクシー事業者を会員とする全国レベルの団体として、「子育てドライバー養成講座」や「子育てタクシー補償制度」を立ち上げるとともに、地域の子育て支援団体と協働して、子育て家庭が安心して利用できるタクシーの普及を図っている。

●子育てドライバー養成講座
 チャイルドシート、ベビーカーの操作や妊産婦体験などの「実技」と子育てタクシーが求められる背景、子育てタクシーとしての心がけ等の「座学」を組み合わせた講習や小児救急看護認定看護師会の全面協力による小児の応急手当法などの講習により、子育てタクシードライバーを養成している。また、上記の養成講座と合わせて半日の保育実習を終了したドライバーのみ「子育てタクシー」としての運転が認められている。

●子育てタクシー補償
 子育てタクシー補償は、子育てタクシーのサービス内容、特に子どもだけを送迎する際などに配慮し、通常の自動車保険ではカバーできない傷害事故、所持物損壊、人格権侵害等を対象としており、全国子育てタクシー協会では、協会に加盟している事業者に「子育てタクシー補償」に、登録ドライバーを加入させることを義務付けている。

● 子育て支援団体との連携
 全国子育てタクシー協会では、地域のタクシー事業者と子育て支援団体とのコーディネートを行い、その地域のニーズや子育てに関する情報を共有している。また、年2回の研修会において、子育て中の利用者、子育て支援団体、子育てタクシードライバーによるパネルディスカッションを実施するなど子育てタクシーのサービス向上を図っている。

● 全国への展開
 子育てタクシー事業の導入に積極的なタクシー事業者や地方公共団体を中心に全国各地において、子育てタクシードライバー養成講座を開催し、加盟事業者や登録ドライバーを拡げており、平成16 年9月に1社ドライバー5人でスタートした子育てタクシーは、平成25 年10 月現在26 都道府県の145社ドライバー1,630 人にまで拡大している。

【今後期待される取組み】
 今後も、加盟事業者、子育て支援団体、地方公共団体が一体となったネットワークの拡大が期待される。

【連絡先】
 京都市南区上鳥羽塔ノ本30-2(都タクシー株式会社内)
 TEL 075-662-3280

【Web-URL】
 http://kosodate-taxi.com

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