バリアフリー

イオンモール株式会社 グループ全体で継続的に進めるユニバーサルデザインのスパイラルアップ

【講評】 
 受賞者は、「全てのお客様に安心で安全なお買い物をしていただく」ために、20年前から全店でハートビル法の認定を目指してバリアフリー・ユニバーサルデザインに取り組み、登録制の障害者専用駐車場システムの導入など先進的な取組みをはじめとして、今後の高齢化社会も見据えたバリアフリー化の推進にグループ全体で継続的に取り組んでいる。こうした取組みを進めた点を高く評価し、表彰することとした。

【受賞者の取組み】
■ 取組みの概要
 イオングループは、「全てのお客様に安心で安全なお買い物をしていただく」ために、20年前から全店でハートビル法の認定を目指し、「イオンモール・ユニバーサルデザイン・ガイドライン」を独自に作成するなど、バリアフリー・ユニバーサルデザイン化に取り組んでいる。また、今後の高齢化社会への対応として、広大な面積と建物が分散する大規模商業施設において、「迷わない・疲れない・使いやすい」ショッピングセンターを目指し、学識経験者や障害者団体等からの意見を設計段階から取り入れ、また、開店後に実施したアンケート調査結果を新規店舗に生かすなど、バリアフリー・ユニバーサルデザインのスパイラルアップを図っている。

● 継続的なスパイラルアップ
 平成20 年に開店した越谷レイクタウンでは、広大な敷地と建物が分散するなかで学識経験者を交え様々な取り組みにチャレンジするとともに、障害者団体との協議を重ねながら意見を取り入れた店舗設計を行い、平成24年に開店したイオンモール東久留米では、今後の高齢化社会への対応の検討、大学との産学連携や社会貢献、地域との連携などにも取り組み、開店後にアンケート調査を実施し評価を得るなど、次店舗への改善や新たな取組みを進めている。
 また、平成25 年に開店したイオンモール幕張新都心店では、広大な面積に複数棟からなる建物・立体駐車場の棟別にサインカラーを揃え、サイン・誘導について高齢者等にも見やすいコントラストや配置とし、エレベーター内にも通常より大きいボタンを設置するなど視認性や利用しやすい工夫、移動の利便性を高める工夫など、今までの研究や取組みを活かしつつ、利用者の利便性向上を図っている。
 さらに、イオン直営店では高齢者や介助が必要な方が安心して買い物ができるよう、従業員にサービス介助士の取得を推奨し、障害者等へのサービス向上に継続的に取り組んでいる。

● 最新システムの導入
 イオンモール幕張新都心店では、最新の駐車場システムを導入するとともに、施設内駐車場の一区画に障害者専用駐車スペース及び入口ゲートを設け、登録車両のみが駐車できるスペース(駐車可能台数43 台)を確保している。初回来場の際に障害者手帳を提示し入店後登録を行うことにより、入場時に必要な車番認証あるいは入場用リモコンの貸与を行っている。また、障害の範囲等にかかわらず、一時的なけが人等の利用も認めるなど、幅広い対応を行っている。

【今後期待される取組み】
 高齢者や障害者をはじめ多くの人々が訪れる大規模商業施設におけるバリアフリー・ユニバーサルデザイン化への取組みをグループ全体で継続的に推進するのみならず、大学や地域とも連携することにより、さらなるスパイラルアップを図ることが期待される。

【連絡先】
 千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1
 TEL 043-212-6450(代表)

【Web-URL】
 イオン株式会社:
  http://www.aeon.info
  http://www.aeon.info/environment/social/heart_bldg.html
 イオンモール株式会社:http:www.aeonmall.com

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  • 高齢者等にも配慮した腰掛けの設置

  • 登録制障害者専用駐車場

  • 登録制障害者専用駐車場

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