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『21世紀国土交通のグランドデザイン』策定の趣旨 |
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長引く経済の低迷などで、地方ブロックごとの国際競争力が低下し、経済社会の将来に不安感・不透明感が漂う今日、国際競争力を有する個性的で自立した都市と地方の形成を実現することが、国家的な課題となっています。
国土交通省としては、4省庁の統合のメリットを活かし、創造的で活力のある21世紀の国土の具体的な姿をわかりやすい形でお示しするとともに、「改革なくして進歩なし」との考え方に立って、より透明で重点的・効率的な所管事業の計画・実施に向けた公共事業の不断の改革に取組むこととし、国民的な議論をしたいと考えます。
『21世紀国土交通のグランドデザイン』は、こうした認識の下に、国土交通省が策定するものです。 |
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『21世紀国土交通のグランドデザイン(案)』(以下『グランドデザイン(案)』とします)の内容 |
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今回発表する『グランドデザイン(案)』は、 |
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現行の政策課題・政策目標を整理体系化した『国土交通の将来像』 |
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21世紀初頭の国土の骨格や交通体系の具体的な姿を地方ブロックごとに、時間軸(10年前、現状、概ね10年後)などを入れてビジュアルに示した『国土交通のビジュアル・マップ』の2つから構成されます。
これは、今後の社会資本整備のあり方について、国民的な議論と合意形成を進めるための出発点として、現行の各種事業計画や公共事業に関する現行の制度・手法、財政システムなどを前提として作成したものです。 |
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『国土交通の将来像(案)』 |
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本年1月に、国土交通省の発足と同時にとりまとめた「国土交通省の使命、目標、仕事の進め方」において示された『5つの目標』を基本に、長期的な視野に立った具体的な政策課題や21世紀初頭の長期的な目標をまとめたものです。なお、社会資本整備などの長期的目標は、供給側でなく、利用者の立場からより実感が湧くよう、今回新たにアウトカム指標などをできるだけ活用し、体系的にお示ししています。 |
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『国土交通のビジュアル・マップ(案)』 |
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『国土交通の将来像(案)』と整合を図りながら、「概ね10年後」に完成が見込まれる主要事業を、その完成見通しや整備効果もできるだけ明らかにすることで、社会資本の利用者である国民の皆様に、わかりやすい形で、また実感を持って御覧頂けるように、地方ごとにまとめたものです。 |