地域づくりの活性化のポイントはどこにあるのか? 毎回その秘訣を、各キーパーソンにインタビューしています。今回は映画と映像情報をキーワードに町おこしされているという、埼玉県本庄市の本庄商工会議所の相川一浦さんにお話を伺いました。
― 彩の国本庄拠点フィルムコミッション設立のキッカケ ―
農業の盛んな町として名をはせた本庄市ですが、ここに新たな活動が芽生えました。「彩の国本庄拠点フィルムコミッション」の設立です。もともと地元に独立行政法人の情報通信研究機構(NICT)があったことと、平成14年に早稲田大学大学院の情報・映像学科が創設されたこと、そして当時「スパイゾルゲ」の撮影拠点にしたいと篠田正浩監督からオファーがあったことなどにより、映像情報産業の誘致や育成を 推進するといった住民参加型の町おこしがスタートしました。
このフィルムコミッションには本庄市近隣の岡部町・神泉村、神川町、上里町、児玉町、美里町が拠点となり、早稲田大学本庄校とともに産学連携による映像制作やコンピュータグラフィックス制作の研究開発が進められ、また映画のロケ地として利用されています。
― 気になる運営や維持はどうやっているか? ―
このフィルムコミッションの運営は、先に述べた拠点市町村の商工会などが発起人となっていますが、設立資金や運営費は周辺の行政と観光協会、地元企業からの出資でまかなわれています。随時、個人・法人とも会員募集を行っているとのことで、現在の個人会員は252名、企業28社(ほとんどが地元企業)、商工会、商工会議所、観光協会、早稲田大学大学院などの17団体が加入しているそうです。
ここでは毎年映画やドラマなどの撮影がコンスタントに行われていますが、その誘致・PRは特に行うことなく、制作会社のつながりやあっせんなどで申し込みがあるとのこと。使用料はほとんどかからないため制作会社にとってはコストダウンを図れ、この拠点地域を使用されることによりPR効果が上がるという相乗効果が出ているようです。
― ロケやエキストラなどが与える地域への経済波及効果 ―
映画やドラマのロケなどで見学者や観光客が訪れたり、地元企業からの機材調達、ロケスタッフ・エキストラなどが地元に落とす費用を合わせると、地域への経済波及効果は年々上がっており平成16年では近隣地域を含めて約1300万円。そして今年度ははそれ以上が見込まれているとのこと。着実に経済的に地域活性化に結びついています。
ロケは地元商店街での撮影も時々あるのため、そのPR効果にも役立っています。それにより地元住民の関心度も高く、エキストラなどへ参加・登録をしたりして、住民も一体となってフィルムコミッションを盛り上げています。現在のエキストラ登録数は500名だそうです。
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