神奈川県・川崎市


11 加瀬ふれあいの広場(緊急避難場所)


写真1
 川崎市の加瀬地区は、近年の都市化の進展に伴い住宅の密集する地区となっていることや広域避難場所から離れていることなどから、災害時の避難場所の確保が求められていた。この「加瀬ふれあいの広場」は、下水道処理施設の増設計画を策定する際に、地域住民と協議を行い、処理施設の上部を災害時の避難場所とするとともに、都市内の貴重なオープンスペースであることから、平常時は市民の憩いの場として利用できるように整備が進められた。
 防災施設としては、近隣の延焼を防ぐための放水装置、避難する市民を輻射熱や熱気流から守る扇型水幕・ゲートシャワー・スプリンクラー、貯水槽、防災倉庫等を設けている。
 また、平常時に一般開放されている上部の多目的広場には、散策路や花壇、スポーツのできる広場をはじめ、子供たちが水遊びを楽しむことができる滝も設けられている。
 施設の運営については、周辺地区の連合自治会と連絡協議会が設置されており、住民主体の管理運営がなされている。通常は市民の憩いの場として利用されており、定期的に防災訓練も実施されている。

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