愛知県・名古屋市


17 ランの館


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 名古屋市では、中区大須地区の都市公園を再整備するにあたり、都心部のオアシスとなるような施設をめざし、夢・楽しさ・ロマンチックをキーワードに、多くの人々が関心を寄せている花づくりやガーデニングに趣を置いた交流施設づくりを進めてきた。また、愛知県がランの生産量が日本一であることから、ランを施設の柱としている。
 「ランの館」は、イメージストーリーに沿って近世ヨーロッパの邸宅をイメージした設計を行っている。施設内は環境に配慮し、隣接する下水道処理施設で発生するエネルギーにより冷暖房を行っているほか、散水や池に使用する水についても下水道処理水を活用している。
 施設の運営は、ボランティア組織により登録されたフレンドリースタッフが館内案内や園芸図書の管理、来館者のための園芸相談等を行っている。また、ランや花木の展示、飾り付けなどについても愛好家グループの協力により行われている。
 ガーデニングや草花に関するイベントや講座も開催されているほか、音楽会等も開かれている。こうしたイベントも市民の手により運営されている。多くの人々が関心を寄せる花木を核にしたこの施設は、訪れる人々を楽しませるだけではなく、多彩な市民交流の場として活用されている。

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