岡山県・矢掛町


24 ふれあいこみち


写真1
 矢掛町は、旧山陽道十八番目の宿場町として栄えてきた歴史があり、現在も本陣・脇本陣として使われてきた屋敷が保存されている。旧山陽道沿いは、昔ながらの妻入造りの建物等が残されており、町なみ保存地区に指定されている。
 「ふれあいこみち」は、この旧宿場町の歴史景観を背景にして、備中矢掛宿歴史の香るみちづくりをキャッチフレーズに、旧山陽道の宿場入口付近に設けられた。
 整備にあたっては、白壁の土塀を設け、周辺を植栽等で修景するとともに、宿場まつりで行われる大名行列をモチーフにしたモニュメントが設置されている。また、ベンチなどを置いて、観光客の休息や地域住民の語らいの場としても利用されるように配慮している。
 計画にあたっては、地域住民と行政で構成した事業推進委員会により、デザインや使用する材質、樹林の選定等の検討が行われた。整備後は、宿場まつりなどのイベント会場としても利用されており、通常の維持管理は地元自治会の協力により行われている。

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