徳島県・鳴門市


26 撫養川ふるさとプロムナード


写真1
 鳴門市では、撫養川と新池川の合流部を中心に、周辺の土地利用や景観と調和した河川整備を進めている。この撫養町地区には市庁舎や文化会館があり、市民や鳴門を訪れた人に親しまれる水辺空間となるように「撫養川ふるさとプロムナード」整備が行われた。
 整備にあたっては、人々が水辺と親しめる多彩な演出が行われており、河岸は安全に水辺に近づくことができるように配慮した親水護岸としている。また、水際は水生生物の生息環境に配慮して、石積みによる多孔質の護岸構造としている。
 周辺の整備についても、姉妹都市のドイツ・リューネブルグ市にちなんでグリム童話の場面を再現した石の立体壁画を設置しているほか、文化会館前には日本初演の地として知られるべートーベンの第九の音符を路面にデザインするなど、地域の文化とふれあえる演出を施している。また、交流広場となる水上ステージ、水辺へのアクセスのために設けた木製のスロープ、水際へ張り出した水辺の桟敷広場など、趣の異なった施設により多彩な楽しみ方ができるものとなっている。
 散策路や休息施設等も整備されており、市民の散策やジョギング、子供たちの野外学習等にも利用されるとともに、来訪者が徳島の文化にふれることのできる水辺の空間となっている。

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