| 雄勝町は、一般国道一三号線で山形県に、一〇八号線で宮城県に接する秋田県の南玄関口に位置しており、鬼首道路や松ノ木道路の完成により交通量が増加している。こうした地理的条件を活かし、地域産業の振興をはじめ、人・物・情報が交流する拠点として、道の駅おがちの整備が進められた。
整備にあたっては、専門家や地域住民により組織された道の駅検討委員会の意見を取り入れるとともに、人や地球にやさしいというコンセプトに基づき、森の中の道の駅を検討。樹木を多く配置したり、バリアフリーに配慮した整備を行っている。 また、雄勝町には小野小町誕生の伝承があることから、地城の特色を取り入れて市女笠をモチーフに建造物のデザインを行った。 施設内には、トイレや休息施設をはじめ、レストラン、物産館、交流研修室が設けられているほか、映像で道路情報や観光情報を提供する情報コーナーも設置されている。地域の農産物や加工品を販売する、ふるさとマーケットも週に四日開催されており、地場産業の情報発信地としての役割も果たしている。 運営については、地域の行政組織や住民組織、生産者などで構成された組織運営委員会によって行われており、アンケートにより利用者の声を聞くなど、活発な事業展開を図っている。 |
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