| 舘岩村では、昭和六〇年に福島県内で最初に環境美化条例を制定し、日本の原風景ともいうべき曲家集落の保存・継承を進めてきた。この伝統的な曲家集落の家並みは、村のイメージアップと地域振興に大きな波及効果をもたらせており、多額の経費を必要とする屋根の葺き替えや外観の保持等、維持費用を補助する基金を創設して支援を行っている。また、職人組合等の協力による曲家改築研究を進めるなど、積極的な保存活動に努めている。
この前沢地区は、村の中でも多くの曲家が存在する地域で、曲家集落の保存とともに、ふるさと公園、曲家資料館、そば処曲家等の整備を行い、特色ある地域づくりが進められている。 整備にあたっては、地域住民の参加による舘岩村環境美化審議会や舘岩村ふるさとの美しさを推進する専門部会により、保存や整備のあり方が検討され、知恵を出し合い、協力しながら、住んでよかったといえる地城づくりをめざしている。 また、会津高原たていわ十九世紀山里の技伝承会が結成されており、郷土の特色を発掘したり山里文化の継承を進めている。この会の活動では、マタギ体験分校の開催や資料館で体験教室を開催するなど、来訪者との交流活動も展開されている。 |
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