久世工業団地の事業所における自動車通勤者への呼びかけ
(京都市南区)
 
背景
 京都市南区の久世工業団地周辺では、2006年度より、各事業所が単独で運行している「送迎バス」を複数事業所で共同運行する取り組みが進められていた。この取り組みに参加しているある事業所では、エコ通勤の取り組みの一環として、送迎バス共同運行への参加とともに、自動車通勤者に対して送迎バスの利用を呼びかける「通勤面談」を行った。
 
内容
 まず、総務部から自動車通勤者(60名)を対象に、「通勤手段についての個人面談のお知らせ」と題する呼びかけ文と、通勤手段等を記入する「通勤面談票」を配布した。「通勤面談」は、「通勤面談票」で個人面談への参加を希望した13名を対象に、以下の通り実施された。

・一人15分程度、地域の交通事情に詳しいコンサルタントとの1対1の面談を実施。
・「通勤面談票」の情報をもとに、対象者一人ひとりの事情に応じた通勤バスの使い方を提案する「通勤カルテ」を作成。
・「通勤カルテ」の他、クルマ利用がもたらす環境面・健康面・事故リスク等の情報を記した「動機付け冊子」や自宅から職場までの地図、駐輪場情報などを対象者に提供しつつ、無理のない範囲で、クルマ以外での通勤を勧める。   
 
結果
・提供された情報の量や面談時間、「通勤カルテ」については、おおむね肯定的な評価が得られた。  
・9名中2名が、通勤手段を「やや変えてみよう」と思った。   
 
出典
・企業を対象としたモビリティ・マネジメントの取り組み〜「職場交通プラン」からはじめる組織的プログラムの一事例〜(第2回日本モビリティ・マネジメント会議)(http://www.plan.cv.titech.ac.jp/fujiilab/jcomm/pdf_file2/PA-02.pdf