筑波大学(茨城県つくば市)
 
背景
 広大なキャンパスを有する筑波大学では、昭和52年11月から学内連絡バスを運行していたが、運転手の高齢化や車両の老朽化、法人化に伴う予算縮小等の影響により、現行通りの学内バス運行が困難となっていた。
 
内容
学内に平成16 年5 月に「新学内交通システム検討プロジェクトチーム」を設置し、学生や教職員への意向調査や説明会等を実施した。その上で、関東鉄道バスとの交渉を行い、平成17年8月、現行の学内バスに代わり、既存のバス路線を改変する形で新しい学内交通システムを構築した。
  また、新しい学内交通システムの導入後には、利用促進のための情報提供が行われた。利用促進は、「動機付け・パスカード利用例・購入方法・購入申込書・携帯可能なバス時刻表を1枚にまとめたチラシ」と「つくば市内のバスマップ」を、アンケート票とともに配布するという形式で行われた。
 
結果
 バス路線の再編により、サービスレベルが大幅に向上(2本→最大13本/時)し、約3000名がバス定期を使用するようになった。また、情報提供を行うことにより、バス定期の購入者が6000名を越えた。
 
出典
・筑波大学(http://www.tsukuba.ac.jp/
・公共交通のシステム改変に併せた大規模モビリティ・マネジメント〜筑波大学新学内交通システムの利用促進〜 第2回日本モビリティ・マネジメント会議(JCOMM)(http://www.plan.cv.titech.ac.jp/fujiilab/jcomm/pdf_file2/O-14.pdf