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四万十川名物、沈むための橋。
一斗俵沈下橋(高知県高岡郡窪川町)
橋脚は低く、欄干はない。水かさが増すと川の流れを妨げないよう水没する。台風常襲地に暮らす先人の知恵が生んだ沈下橋。潜水橋とも呼ばれ、四万十川本流に二十一本架かっているという。その中で最も古いのが、昭和十年建立の一斗俵沈下橋だ。
当時の水中工事は川の中央の岩盤が深く、困難を極めた。潜水夫は岩盤に届かず、苦心の末に中央に橋桁がない工法を採用している。完成した橋は、鉄筋コンクリート造で橋長61メートル、幅員2.5メートル。五十年以上、地域の生活の道として大きな役割を果たした。平成八年、すぐ下流の抜水橋が完成するとその役割を終え、平成十三年、四万十川を代表する文化遺産として国の有形文化財に登録された。現在は、田園や清流と一体となって独特の郷愁風景を成し、子供たちの遊び場や住民の憩いの場ともなっている。


一斗俵沈下橋(いっとひょうちんかばし)

国登録有形文化財

高知県高岡郡窪川町

高知自動車道須崎ICから、一般国道56号線を南下、県道19号線に入り、四万十川沿い上る。車で約一時間。

国土交通省技術調査課