新・工事成績評定要領の試行及び意見募集について

平成12年11月24日
建設省


1.概要

 建設省では、請負業者の適正な選定及び指導育成に資することを目的として、直轄工事を対象に工事成績の評定を実施しています。  工事成績評定について、より適切な内容とするため改正を視野に入れた試行を行うとともに、新・工事成績評定要領(案)について意見募集を行うこととしました。

2.改正の方向

1)発注者責任研究懇談会での意見も踏まえ、不良・不適格な企業活動の排除、優れた技術力・能力の評価をより反映した評定とする。
2)工事特性に対応した技術力を有する企業を選定できるよう、現行の工事成績を工事成績(評定項目別点)、難易度点、VE点に分解して評価し、データ保有。

・工事成績:目的物の品質、施工プロセスを評価。 → 今回の試行対象
・難易度点:工事の難しさを評価。
・VE点:企業からのVE提案を評価。

3)工事完了時の通知事項は、評定点、難易度点及び評定項目別点。
4)工事完了後、修正があった場合は改めて通知。
5)評定点に対する説明を求められた時は、評定評価委員会(設置済み)で審議し書面回答。
6)さらなる不服等に対しては、局の評定審査委員会(新設第3者機関)で審議し、結果を回答。

3.新・工事成績評定の改正点

1)減点方式だけでなく、優れた技術力、創意工夫をより加点評価する。
2)優れた技術力の内訳が判るようにキーワードを記録を残し、発注時に使用する。
3)悪質な施工者の排除のため、不良行為等に対する減点は大きく。
4)定量化(相対的な評価から絶対評価)。
5)施工途中の監督職員の把握事項(施工体制、安全対策等)を所定様式で記録し、技術検査官による成績に反映。

4.新・工事成績評定の概要

○評価者

 ・施工途中で施工の実態を把握している者 直轄の場合は主任監督員及び総括監督員
 ・工事検査を行う者           直轄の場合は技術検査官

○評価対象工事(直轄):500万以上の請負工事
評価項目等:別紙

5.新・工事成績評定の試行の概要

○試行評定:平成12年11月〜平成13年1月
○試行件数:全国200件程度の工事で新方式を試行

6.新・工事成績評定の今後の予定

○試行結果等を踏まえて内容修正
○評定要領の整備
○本施行予定 平成13年4月

7.意見募集について

○掲載場所:建設省ホームページ
○意見募集:上記ホームページにおいて意見募集
○募集期間:平成12年11月〜平成13年1月
○意見の反映:内容修正時に意見を反映

問い合わせ先

  建設省 大臣官房技術調査室 技術審議官付補佐 溝口 宏樹 3580-4311(内線2393)

1.新・工事成績評定要領

 ・工事成績評定要領(総括用)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 別記様式第1
 ・工事成績採点表(配点内訳)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 別紙−1−1〜2
 ・工事成績採点の考査項目の考査項目別運用表(主任監督員用)・・ 別紙−2−1〜12
 ・工事成績採点の考査項目の考査項目別運用表(総括監督員用)・・ 別紙−3−1〜3
 ・工事成績採点の考査項目の考査項目別運用表(技術検査官用)・・ 別紙−4−1〜11
 ・記入方法及び留意事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 別紙−5
 ・「施工プロセス」のチェックリスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 別紙−6

2.意見募集について

 新・工事成績評定表について、皆様方からのご意見を随時募集致します。
 お寄せいただきましたご意見は、改定作業の参考とさせていただく予定です。

○募集期間: 平成12年11月〜平成13年1月
○提出方法: 以下のリンクから、アンケートページへジャンプして下さい。 アンケートページでは、上段に各文書が表示され、下段にアンケート内容が表示されます。上段の文書を見ながら、下段のアンケートをご記入ください。

アンケート募集は終了しました。ご協力ありがとうございました。