多重無線通信システム

多重無線通信システム

 全国の国土交通省の拠点や都道府県,さらに,内閣府や首相官邸などの中央の防災機関を結ぶ信頼性の高いのマイクロ波多重無線通信システムです。防災に関する情報(水位、雨量情報、道路情報、地震情報、CCTVカメラ映像等)を多重化し、伝送しています。また、重要な情報についてはルートを二重化する等、更なる高信頼性を確保しています。

 

ディジタル端局装置(SDH)

 ディジタル端局装置は、電話,ファクシミリ,画像及び各種データを多重化し、確実に伝送することができます。伝送容量が155Mbps、2.4Gbpsの2種類があります。

ディジタル端局装置(SDH)
   
光ファイバ

光ファイバ

 道路や河川沿いに布設しており、光を通信媒体とした大容量、低損失の通信ケーブルで素材はガラスでできています。
 この利用により、高度で効率的な施設管理や地域住民への迅速な情報提供が可能となっています。さらに,国土交通省の光ファイバの敷設にあわせて光ケーブル収容空間などの日本国土の情報通信インフラ整備も進められています。

   

衛星通信システム

 衛星通信は静止軌道上の衛星(JCSAT−1B)を使用し、固定型地球局と可搬型地球局間でで回線を構成するので、固定型地球局が堅固であれば、災害の影響を受けることなく、いつでも柔軟に回線を設定することが可能です。衛星通信はこのような特性を活かして、災害現場の情報収集や基幹局間回線のバックアップといった役割を担っています。

   
端局監視制御装置

端局監視制御装置

 専用回線網には様々な対地間に各種の端末用通信路が構築されており、これらの通信路を多重化し対地間と接続するのが端局装置です。このため端局装置の階層毎に回線を常時監視し、装置の異常を速やかに発見し対処するのが端局監視制御装置です。

   

多重無線通信回線監視装置

 構築した通信回線を正常に運用するためには常時メンテナンスする必要があります。したがって、屋外や無人局に設置された通信装置の運用状態をデータや画像で事務所などで24時間、自動的に集中監視する装置です。これらの監視状況は監視端末装置にデータとして蓄積され、運用履歴としていつでも検索できます。故障等が発生した場合は、自動的に警報を保守担当者へ通知できます。

多重無線通信回線監視装置
   

光ファイバ線路監視システム

光ファイバ線路監視システム

 光通信が正常に行われるためには,ケーブルの芯線の伝送損失が許容値内に収まっている必要があります。このシステムは,OTDR(Optical Time Domain Reflectmeter)法を用いた測定器を使用して,測定したファイバ損失と正常時のファイバ損失とを比較して,ケーブルの異常(断芯等)の有無を判断することで24時間の監視が可能となっています。