1.情報の共有化とコミュニケーション推進
 (4) コミュニケーションの推進




 国民の皆様と行政側が直接接し、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションの中でお互いの意見を交換する場として「出前講座」を設置し、施策の内容や方向等について話をしています。また、この場でいただいた意見や要望は今後の施策へ反映させていきます。




 出前講座とは

建設省職員(本省では課長補佐クラスが中心)が、大学等研究機関や地方公共団体等からの依頼を受けて直接伺い、施策内容や方向等について講義をするとともに、直接各種のニーズや声を聴かせて頂き、行政に反映させていく制度です。



【目的:直接的なコミュニケーションの場を設置】

・ 政策や施策について国民の方々へ説明します。
・ 行政と国民の方々との間のコミュニケーションや意見交換により、国民の方々のニーズを把握します。
・ 建設省職員自身の自己啓発に役立てます。(分かりやすく話す等コミュニケーション能力の向上、自己の職務に対する専門性の向上など)


【実施風景】








【取組み状況:講座メニューの充実】

・講座の種類は、基本的に建設省で所管する分野全てに関するものであり、建設省全体で1,068講座
 (平成11年度末現在)、本省では111講座あります。
・平成11年度は、それまでにも実施していた本省、中部地建に加え、新たに4地建で出前講座を開始しました。
 実施件数は、平成10年度40件でしたが、平成11年度には7.2倍の287件へと増加しています。
・本省の講座の実施先は、地方自治体等行政機関が約半数で、業界関係団体が約3割、教育関係機関・
 市民団体等が約2割となっています。





【工夫した点:わかりやすい説明の工夫、意見・要望の施策への反映】

・ホームページ上で講座の内容や申し込み手続きが確認できます。
・各講師は、説明用資料の工夫や器材の工夫などを行い、わかりやすい説明になるように心がけています。
・利用者から頂いた意見や要望、改善点などについては定期的にとりまとめ、今後のわかりやすい説明、
 施策の立案や改良に役立てていきます。
・様々な機会を通じて講座のPRを行い、幅広い周知に務めています。



【申込み手続きの流れ】


【受講者の声:熱心な講義と最新の情報に満足】

・「熱心な講義と闊達な質疑応答が行われて満足している。」、「最新の情報や地域の実状に即した話を聞けた。」、
 「またお願いしたい。」といった好意的な意見が大多数を占めました。
・質疑応答の時間があまりとれなかったケースでは、「質疑にもう少し時間をとって欲しかった。」
 との声が寄せられており、質疑応答や意見交換等のコミュニケーションを確保することが不可欠であると考えます。


【課題と今後の方向性:もっと多くの国民の方々を対象に講座を実施】

・今後は、教育関係機関、市民団体等への講座を増やしていく工夫も必要です。
・現在、各地建や研究所で取組みの拡大と全国展開を図っているところでありますが、今後は、国民の行政全般に
 対する満足度を向上させるため、建設省内だけでなく、地方自治体等へ波及していくことも期待しています。