1.情報の共有化とコミュニケーション推進
 (4) コミュニケーションの推進
【東北地建】




 平成14年度から導入される「総合的な学習の時間」の推進に積極的に関わることで、次の世代を担う児童・生徒の健やかな成長に寄与し、「自ら学び、考える力」「生きる力」の育成を目標として支援しています。
 「豆記者壁新聞」の実施は、小学生自らが豆記者となり、自ら取材し、取材した内容を壁新聞としてとりまとめるもので、児童自らが学ぶ復習型総合学習となるよう配慮しています。



事例 豆記者壁新聞 【酒田工事事務所】


【目的:「総合的な学習の時間」への協力を通したコミュニケーションの推進】

・公共事業についての理解を深めてもらい、ものづくりの魅力や重要性について理解を深めます。
・単に現場学習体験だけではなく、自らが考え、学び、そしてとりまとめる力の育成を支援します。


【内容:生徒自らが「考え、学び、まとめる」場の提供と支援】

 酒田工事事務所では、庄内地方の2市3町1村の25の小学校児童が参加して建設省直轄事業のほか、上下水道事業や土地区画整理事業などの理解を深めてもらうため現場見学会を実施しました。
 実施にあたっては、単に現場の見学だけではなく、小学生自らが豆記者となり、自ら取材し、取材した内容を壁新聞としてとりまとめています。
 作成した壁新聞は、コンクールを行い表彰したほか、学校、市町村ロビー、道の駅などでの展示や冊子にまとめての配布、ホームページでの掲載など積極的な広報に取り組んでいます。








熱心に取材する「豆記者」たち 現場見学会の様子


【工夫した点:児童自らが学ぶ復習型の総合学習】

・地元新聞社の協力により、小学生が豆記者として、取材の仕方や壁新聞作成にあたってのアドバイスをいたたき、自ら学び、まとめる力を高めました。
・現場の選定には身近な市町村の事業から県・国の大規模な事業まで幅広く組み合わせることで、公共事業の理解を深めることができました。
・取材の仕方、現地見学と取材の実施、現地取材後に写真やメモ、資料をもとに第3者に伝えるための復習や壁新聞として自らの考えをまとめるなど、押し付けではない復習型の総合学習となるように配慮しています。


【効果:ものづくりの魅力と重要性への理解促進】

・今回の取り組みを通して、公共事業が社会に果たす役割や、自分たちの暮らしとの関わりなどを、
 児童自らの目で理解していただきました。
・自らが取材し、その内容を自分たちの考えでまとめ的確に文章にまとめるなど、「自らが学ぶ力」
 「自らが考える力」「自らがまとめる力」の向上へ支援ができました。
・成果として作成された壁新聞は、コンクールでの表彰の他、広く一般への広報を行い、
 新聞に掲載されるなど大きな反響がありました。




31枚の壁新聞は「豆記者壁新聞作品集」
として冊子にしました



取材の内容をまとめた「壁新聞」




新聞報道記事(山形新聞平成11年10月22日)