2.社会資本に関する論点の明確化と臨機の対応
 (8) 社会資本整備方針の明確化
【近畿地建】




 道路事業に対する国民の方々の理解向上に役立てるためのパンフレットを作成しました。社会資本の役割や経済効果など国民の方々に知っていただきたい内容について、道路行政を知らない人に見せて理解できたかどうかをチェックしながら、職員全員が討議して作成しました。
 パンフレットの作成によって、言いたいことが、いつでも、漏れなく、短時間に説明できるようになりましたが、今後は公共事業に対する国民の方々の認識に沿ったQ&A追加も検討していきます。



【目的:道路事業に対する国民の方々の理解向上】

・道路事業に関するパンフレットを作成し(平成11年5月)、国民の方々の理解の向上に役立てます。


【内容:国民の方々に知っていただきたい内容についてのパンフレットを作成・配布】

・従来の事業概要パンフレットの中心であった事業あるいは調査概要を最小限とし、主に社会資本の役割、
 経済効果、地域の社会経済上の課題、誤解されがちな様々な事項を解説するQ&Aで構成しました。
・イベント等を積極的に活用し、5〜8月までに約1.5万部を配布しました。

【パンフレットの中の一例(一般に知られていない社会資本の役割)】




【パンフレットの中の一例(Q&A)】






【工夫した点:職員全員で討議し、道路行政を知らない人がチェック】

・一般に知られていない情報を中心に構成しました。(例えば、道路の空間機能など)
・職員全員で討議して作成しました。
・道路行政を知らない人(事務所内の女性やその家族)に見せて理解できたかどうかをチェックしました。
・ホームページにも同様の内容を掲載しました。
・自治体、経済団体、観光協会には、ホームページにリンクを張ってもらうお願いの手紙を送付しました。
 (送付先18件、全て承諾)


【効果:言いたいことの効果的・効率的な説明が可能となりました】

・建設省職員も知らない事柄、誤解している事柄が多いことを認識し、職員教育につながりました。
・言いたいことをセットにしているので、いつでも、漏れなく、短時間に必要な説明が可能になりました。
・Q&Aの内容は、有識者と言えども知られていないことが多いことを認識しました。
・自治体などからパンフレットのナマ情報の提供依頼がありました。


【課題及び今後の方針:国民の認識内容に沿ったQ&Aの追加を検討】

・ 現在のパンフレットは一般論が中心ですが、不必要な公共事業が非常に多いという一部の論調や
 国民認識のある事業について、その認識内容に沿ったQ&Aの追加を検討していきたいと考えています。