2.社会資本に関する論点の明確化と臨機の対応
 (8) 社会資本整備方針の明確化
【東北地建】




 「建設リサイクル‘97」に基づき、リサイクルの推進を強化するため、「東北地方建設副産物リサイクル推進計画」を策定しました。
 重点項目として、リサイクル事業の推進、発注者としての責務の徹底、受注者としての責務の徹底、民間工事における建設リサイクルの推進を掲げ、職員及び建設業界への周知・啓蒙を図るため、講習会の実施やマニュアル、Q&Aなどを作成しました。
 その結果、リサイクル意識の普及に貢献し、簡易調査ではありますが、リサイクル率の向上が確認されています。



【目的:リサイクルの推進強化】

【リサイクルパンフレット】



「東北地方建設副産物リサイクル推進計画」は、「建設リサイクル‘97」(H9.10策定)に基づき、東北地方における具体的施策方針をとりまとめたものです。

【取り組み状況:マニュアルやQ&Aなどを作成し
 職員及び建設業界への周知・啓発】


・東北地建内部としては、建設副産物講習会や
 リサイクルマニュアルの策定により職員への周知・啓発を
 図っています。また、計画の定期的・具体的な
 フォローアップを行うため、リサイクル推進に向けた
 体制および体系を整備し、継続的に実施しています。

・建設業界に向けても、リサイクルの周知・啓蒙を
 図るため、東北地方建設副産物対策連絡協議会として、
 「公共工事受注者としての責務の徹底」を施策として
 実施中であり、また、リサイクルQ&Aおよび再資源化
 マップ等を作成して具体的な指針を示し、先導的な
 活動を実施中です。

・工事発注においては常にリサイクルを視野に入れた
 発注に努めています。(副産物の減量化、再資源化、
 再利用、他産業資材の有効利用等)





【成果:リサイクル意識の普及とリサイクル率の向上】

・設計、積算、施工、完了の各段階における定期的なリサイクル推進のチェック体制を確保し、発注者としての建設副産物の発生抑制・再資源化・再利用を強力に推進しました。また、協議会を通した一般への啓発活動により、リサイクル意識の普及や民間の技術開発の活性化が図られています。
・平成10年下半期の簡易型建設副産物実態調査の結果、中間確認としての簡易調査ではありますがリサイクル率の向上が確認されました。


【H10簡易センサス結果】
         (H12.1公表)

 
H7実績
H10東北実績
H10全国実績
H12目標
建設廃棄物全体
54%
91%
84%
80%
コンクリート塊
54%
94%
95%
90%
アスファルト塊
75%
98%
98%
90%
建設発生木材
33%
44%
42%
90%
建設汚泥
3%
22%
37%
60%
建設混合廃棄物
4%
15%
21%
50%
建設発生土
23%
37%
55%
80%