2.社会資本に関する論点の明確化と臨機の対応
 (9) 長期計画策定への国民参加
【中部地建】




 安倍川及び大井川の今後の川づくりに向けて、沿川住民の方々を対象にアンケート調査を実施しました。
 アンケート調査の実施に際して、市町村発行の広報紙に掲載し、アンケート調査への協力を呼びかけたことにより、当初予測より遥かに高い回答を得ることが出来ました。



【目的:今後の川づくりに向けて】

安倍川及び大井川の今後の川づくりに向けて、地元住民の方々の意見を調査するためにアンケートを実施し、今後の川づくりの参考とします。


【内容:安倍川・大井川の沿川住民の方々を対象にアンケート調査を実施】

アンケートの調査対象は、安倍川(約11,000人)大井川(約11,650人)の沿川住民の方々とし、抽出は無作為抽出としました。回答していただいた結果を、メール(郵送)方式で送付していただきました。

<アンケート項目>
 ・現在の安倍川及び大井川に対する意識調査
 ・現在の安倍川及び大井川の利用状況調査
 ・今後の安倍川及び大井川の川づくりに対する要望調査
 ・今後の安倍川及び大井川の利用方法に対する要望

アンケートは、有効回答数が「安部川」3,747人(回収率:34.1%)、「大井川」4,400人(回収率:37.8%)と、当初予測より遥かに高い回答を得ることが出来ました。

アンケート結果は、静岡市発行の広報紙等に掲載しました。


【工夫した点:市町村発行の広報紙に掲載し、アンケート調査への協力を呼びかけ】

・アンケートの回答率の向上を図るため、関係する市町村が発行する広報紙に、当事務所が川づくりに向けたアンケート調査を実施していることを掲載いただき、協力を呼びかけました。

 ・河川法改正の概要を説明したリーフレットを作成し、配布しました。
 ・文字数を少なくし、質問項目は必要最低限としました。
 ・回答には「回答用はがき」を使用しました。

【リーフレット】









【効果:沿川住民の方々の要望を把握することができました】

アンケート結果では、今後の川づくりについて、「洪水に対する安全性の確保」、「自然環境の保全」の希望が大変多いことがわかりました。このアンケート結果は、河川整備基本方針を策定するために開催予定の懇談会及び河川整備計画を策定するために開催する委員会資料として今後活用する予定です。



アンケート結果(主な回答)

現在の川の安全性について

 ・洪水に対してはまあ安全(安倍川、大井川)
 ・水質はどちらかと言えばきれい(安倍川、大井川)

川の利用状況について

 ・もっとも多い利用方法は散策(安倍川、大井川)

今後の川に希望すること

 ・洪水に対する安全性の確保、自然環境の保全(安倍川)
 ・洪水に対する安全性の確保、川の水の浄化(大井川)
  しかし、聞き慣れない色々な散策の名称への理解は、今ひとつであることがわかったため、
  今後、徐々に広める努力を実施していきたい。