3.すべてのプロセスにおける評価の明確化
 (15) 事業採択段階の評価の推進




 公共事業の効率的かつ効果的な実施に向けて、平成10年度より費用対効果分析を含んだ新規事業採択時評価を実施し、結果を公表していますが、そのうち、費用対効果分析については、平成11年3月に策定された統一的な運用指針に基づき、原則として全ての事業に適用しています。



【目的:公共事業の効率性・透明性の向上】

公共事業の効率性及びその実施過程の透明性の一層の向上を図ります。


【内容:費用対効果分析を原則として全ての事業へ適用】

平成10年3月に策定し、平成11年8月に改定した「建設省所管公共事業の新規事業採択時評価実施要領」に基づき、費用対効果分析を含む総合的な評価を実施し、評価結果を公表するとともに、評価の実績等を踏まえつつ、実施要領や評価指標・費用対効果分析等について、必要に応じ改善を行います。そのうち、費用対効果分析については、平成11年3月に策定された統一的な運用指針に基づき、各事業ごとに費用対効果分析マニュアル等を整備し、原則として全ての事業へ適用します。

【新規事業採択時の評価の実施フロー(例)】





事例 国道3号 〜植木バイパス〜
【九州地建】

【対象区間】

 熊本県鹿本郡植木町 〜 熊本県熊本市四方寄町(延長:5.6km)


【事業概要】

・国道3号は、北九州市を起点とし、福岡市、熊本市を経由して鹿児島市に至る主要幹線道路です。
・植木バイパスは、地域高規格道路熊本西環状道路と一体となって県内の広域ネットワークを形成する道路であり、
 また、国道3号の交通渋滞の緩和、良好な環境の保全・形成、地域間の交流・連携の促進等地域の活性化に大きく
 寄与する道路です。



【費用便益】

都費用便益分析(B/C)=2.9


【評価指標のチェック項目(例)】

●中心市街地の活性化
 熊本市及び植木町中心市街地へ至る現道が混雑
●都市圏の交通円滑化の推進
 現道に主要渋滞ポイントである交差点が存在(舞尾交差点)
●良好な環境の保全・形成
 騒音レベルが夜間要請限度を超えている区間が存在


【事業概要図】