20 公共工事監督・検査の適正実施
【中国地建】




 現場の第一線に立っている出張所長・監督官を対象に、非常時や現場での安全管理を含めた危機管理能力など今後の建設行政に必要な総合的視野に立ったマネジメント能力を養成するため、研修にフィールド・マネジメントコースを新設しました。
同コースは、危機管理に関する模擬演習、工事の監督及び検査に関する知識を深めるための講義など実践的な研修内容となっており、平成11年度は21名が受講しました。研修受講者からは「業務に大変役立つものだった」などの感想が寄せられています。




【目的:今後の建設行政に必要な総合的視野に立ったマネジメント能力の養成】

・災害等の非常時や現場での安全管理を含めた危機管理能力の向上、工事の品質管理等の現場監督体制強化
 及び工事検査体制の充実を図るための知識付与を行います。
・今後の建設行政に必要な総合的視野に立ったマネジメント能力の養成を図ります。



【内容:実務的な模擬演習、監督・検査に関する知識の修得等】

●危機管理における講義や大規模災害を想定した模擬演習等
 ・大規模災害時には現地状況等を的確に把握し、情報連絡並びに応急対策を行います。
 ・この初動時における指揮、情報収集及び統制等は適切かつ迅速に行われることが重要です。
  このため当演習では土砂災害を想定し、防災担当者による実務的な模擬演習を通じて情報伝達や
  情報管理体制の確立を学習してもらうために実施します。
●工事の監督及び検査に関する講義等
 ・建設事業をとりまく最近の話題の提供と事業執行にあたっての心構えの修得を行います。
 ・建設工事の監督・検査に関する技術向上を図るための知識を深めることにより、品質管理、
  安全管理等の現場監督体制の強化と検査体制の充実を図ります。合わせて現場での総合的視野に
  立ったマネジメント能力の養成を図ります。


【模擬演習の様子】









 研修での感想

・この研修は監督官と出張所長が対象の研修だが、各職種が揃う新任係長研修
 でも実施をすれば将来生かせるだろう。
・経験豊富な出張所長、監督官の経験に基づいた講義は自分たちと同じ立場
 からの話しで今後の業務にたいへん役立つものだった。
・道路管理者としての危機管理能力の重要性、説明責任の明確化と意識の
 向上を再認識させられた。