−記者発表資料− 平成12年4月10日 建    設    省   ISO9000シリーズ、ISO14001及びプロジェクトマネジメントについての 建設産業界に対するアンケート結果について    建設省は、品質管理・品質保証システムの国際規格であるISO9000シリーズ(以下ISO9000sと記す)、環境管理・監査のための国際規格であるISO14001等を、我が国の公共工事に適用することの意義、適用にあたっての課題および対応策等について、「品質・環境・労働安全衛生等に関する国際規格の公共工事への適用に関する調査委員会」(委員長 大臣官房技術審議官)を設け、検討を進めています。  この一環として、平成6年度から毎年、ISO9000sに関する建設会社の動向調査を行っています。3年目以降は、順次建設コンサルタント会社および建設関連会社に調査対象を広げています。また、平成7年度からISO14001、平成10年度からプロジェクトマネジメントの動向についても調査を行っています。なお、本調査は、(財)先端建設技術センターの協力を得て、関係機関が実施したものを取りまとめたものです。    平成11年度は、(社)日本土木工業協会、(社)建築業協会、(社)建設コンサルタンツ協会、(社)日本橋梁建設協会、(社)日本道路建設業協会、(社)河川ポンプ施設技術協会、(社)ダム・堰施設技術協会、(社)プレストレスト・コンクリート建設業協会、(社)日本空調衛生工事業協会、(社)全国測量設計業協会連合会、(社)全国地質調査業協会連合会、(社)セメント協会の12協会に加盟する企業を対象としてアンケート(配布部数 1,716社)を実施し、各協会合わせて1,202社(70%)からの回答が得られました。   (1)ISO9000sに関する調査結果   @ 回答のあった1,202社のうち、ISO9000sの認証を既に取得している部署のある会社は543社(45%)、今後取得を予定している会社は464社(39%)であり、両者を合わせると1,007社、84%に上った。平成10年度の65%と比べて大きく上回っている。 A 建設会社については、回答のあった153社のうち、ISO9000sの認証を既に取得している部署のある会社は137社(89%)、今後取得を予定している会社は15社(10%)となり、平成10年度の72%と比べて認証取得済みの会社が増加している。 B 建設コンサルタントについては、回答のあった336社のうち、ISO9000sの認証を既に取得している部署のある会社は140社(42%)、今後取得を予定している会社は173社(52%)であり、両者合わせると94%となり、平成10年度の80%を上回っている。 C 建設分野に詳しい審査登録機関や審査員の状況については、依然として約40%の企業が、満足していない。   (2)ISO14001に関する調査結果   @ 回答のあった1,202社のうち、ISO14000s等の導入に必要性を感じている会社は663社(55%)で、平成10年度の39%を上回っている。 A 建設会社については、回答のあった153社のうち、ISO14001の認証を既に取得している部署のある会社は26社(17%)、今後取得を予定している会社は74社(49%)であり、両者合わせると66%となり、平成10年度の47%を上回っている。 B 建設コンサルタントについては、回答のあった336社のうち、ISO14001の認証を既に取得している部署のある会社は16社(5%)、今後取得を予定している会社は97社(29%)であり、両者合わせると34%となり、平成10年度の19%を上回っている。   (3)プロジェクトマネジメント(PM)に関する調査結果    回答のあった1,202社のうち、プロジェクトマネジメントの存在を知っている会社は546社(45%)、また、プロジェクトマネジメントに関心があるとしている会社は十分にある、少しあるを含めて615社(51%)となっている。平成10年度(各々41%、42%)に比べてわずかながら増加している。      今回のアンケート調査結果の概要および6年間のアンケート調査結果のポイントを別紙にてグラフに示します。    


     問い合わせ先  建設大臣官房技術調査室