ー記者発表資料ー

平成13年2月5日

国土交通省


業務成績評定要領改正(案)の試行について

国土交通省では、企業の適正な選定及び指導育成に資することを目的として、建設コンサルタント業務等を対象に業務成績の評定を実施しています。
 業務成績評定について、より適切な内容とするため、改正を視野に入れた試行を各地方整備局に通達しましたのでお知らせします。
 

 

1.検討の経緯

 「設計・コンサルタント業務等入札契約問題検討委員会」(委員長:中村英夫 武蔵工業大学教授)中間とりまとめ(平成12年4月)において、入札・契約制度の改善策の1つとして「企業・技術者評価の徹底」が提案されたことを踏まえ、業務発注時により的確な企業・技術者選定が可能となるように、業務完了時の評価項目の充実を図ることとしました。

 

2.業務成績評定の概要

 ○評定者

・業務遂行全般を通しての評定:主任監督(調査)員及び総括監督(調査)員

・業務完了時の評定:完了検査官

 ○評価対象業務:500万円を超える測量、土木関係建設コンサルタント業務、地質調査業務

 ○考査基準等:別紙通達

 

3.改正のポイント

 ○評価項目を「業務プロセスにおける能力評価」と「成果品の品質評価」に分け(評価のウェート 2:1)、能力評価については、「専門技術力」、「管理技術力」、「コミュニケーション力」、「社会性、取組姿勢」に細分化する。

 ○細分化した各評価項目ごとに評定点を付けることにより、業務発注時において、当該業務を遂行するために必要な能力を抽出して、企業・技術者選定に活用できる。

 ○業務の評定点から各技術者(管理、担当、照査)ごとに評価項目を抽出し、技術者の評定点とする。

 ○詳細設計業務においては、当該工事完成時に施工時評価を行う。

 

4.試行の概要

 ○試行期間:平成13年2月〜3月中旬

 ○試行件数:全国で200件程度

 ○受発注者にアンケート調査を実施

 

5.今後の予定

 ○試行結果等を踏まえて内容修正

 ○評定要領の整備

 ○本施行(平成13年5月頃を予定)

 


問い合わせ先  国土交通省大臣官房技術調査課