西条市は、西日本最高峰の石鎚連山を源とする清浄で水量豊富な加茂川が市の中心部を貫流しており、水と緑の溢れる自然環境に恵まれたまちで、古くから「水の都」と呼ばれています。
加茂川がもたらす地下水は、市内いたるところで自噴し、これを「うちぬき」と市民は呼び、その数は、約2,000本を数えています。
街のなかで、地下水そのままのおいしい水が飲める、上水道がない、そんな珍しいまちです。
市民の生活用水は人口の99%が地下水に依存しており、地下水はその他農業用水、工業用水、産業用水などに利用され、市の産業基盤を支える重要な資源となっています。
市街地の観音水(湧水)から西条藩3万石の陣屋跡まで整備し、子供からお年寄りまでが、水と親しみ水とたわむれる親水階段はほたるの里などの場所ができました。
このアクアトピアと呼ばれる水系(親水都市)の豊かな水資源と結合しながら、総合文化会館の建設などアメニティー空間が創出されています。
アクアトピア水系の環境美化を推進し、地域住民の住みよい生活環境を維持するために、地域住民による「観音水・新町川を美しくする会」が結成され、年2回清掃活動を行っています。
平成4年3月に「西条市河川の清流を守る条例」が制定され、市街地を流れる4水系を水質保全区域に指定し、あゆが泳ぐ水辺環境を良くするため、河川愛護員をおいて河川の浄化及び美化を推進し、市民・事業者・行政が三位一体となって河川の清流を守ることに取り組んでいます。