水の郷百選 第8回全国水の郷サミット開催



  水の郷百選

 我が国においては、水を上手に利用したり活用したりする中から地域固有の水文化が形成されてきましたが、近年の急激な経済発展の中で水利用や水環境の保全に努め水を活かしたまちづくりに優れた成果を再発見し、これを広く紹介していくことを目的として、全国107の地域について国土交通省で認定しているものです。
 水の郷に認定された市町村では「全国水の郷連絡協議会」を組織し、水の郷サミットを平成7年度から毎年実施しています。

 

  第8回全国水の郷サミットの概要                     

 平成14年度のサミットは、10月24,25日に三重県長島町において実施されました。長島町は歴史ある水郷の町ですが、地域特有の輪中のため、多くの洪水被害を受けてきたことから、安心して住めるまちづくりを最大の課題として治水に取り組んできましたが、これも長良川河口堰の完成と周辺の堤防改修により、一応の完了に近づいてきたところです。21世紀を迎え、長島町は「水との闘いの町」から「水を活用した空間づくりの町」へと変わろうとしています。
 
 

                                 開会セレモニー会長(長島町長)挨拶                                                                                                                                                                                                                                                                                    
                 

 サミットでは、全国水の郷連絡協議会会長である平野久克長島町長の開会挨拶に続いて、加藤昭(財)ダム水源地環境整備センター理事長による基調講演が行われました。「世界の水・日本の水」と題した講演では、最新のデータに基づき治水・利水の歴史や今日的課題が明らかにされました。また、オユンナ氏によるゲストトーク「モンゴルのおいしい水」、大谷僖美治(きみはる)長島観光開発(株)社長による特別講演「水辺環境づくりについて」、さらには、パネルディスカッション「木曽三川に囲まれた水郷のまちづくり」が行われ、最後に地元の子供たちにより「水の郷宣言」が発表されました。
 

                     
                     パネルディスカッション

 

 今後とも「水の郷サミット」等を通じ、全国の水の郷百選に認定された市町村等が連携し、地域固有の水をめぐる歴史や生活文化を維持・発展させ、水を活かしたまちづくりの促進が図られるよう期待する次第です。
 

                          
                              「せせらぎ水路」
                                 水とのふれあいの場として整備された親水施設
 
 
 

                         
                                伊勢湾台風記念館