「国連水の日」記念行事の実施について


1.国連総会での決議

1992年6月にブラジルで開催された国連環境会議(UNCED)で採択されたアジェンダ21(持続可能な開発のための行動計画)において世界水の日を設定するよう勧告がなされ、同年12月の国連総会本会議において、1993年から毎年3月22日を「国連水の日(World Day for Water)」とすることが決議された。

2.制定の背景

この「国連水の日」が制定されたのは、近年の人口増加や経済活動の拡大などにより、多くの国々において深刻な水不足や水質汚濁の問題が発生しており、淡水資源の安定供給の確保が大きな課題となっていることが背景にある。

3.「国連水の日」の趣旨

この日には、水資源の開発・保全やアジェンダ21の勧告の実施に関して、会議、セミナー、博覧会などの開催や出版活動を行うことにより、人々の水に関する認識を高めるよう提唱されている。
なお、このような取り組みは、我が国のように既に「水の日」を制定している国もあることから、各国の実情に応じて行われることとされている。

4.記念行事の実施

我が国では、従前から水資源の貴重さ、水資源開発の重要性などについて国民の理解を深めるため、毎年8月1日を「水の日」、これを初日とする1週間を「水の週間」として各種の行事を実施しているが、「国連水の日」は、世界的な観点からもう一度、水の貴重さ、大切さについて世界の人々と一緒に見つめなおす「地球と水を考える日」としてパネル展示、シンポジウムなどを関係機関等の協力を得ながら実施することとしている。


(担当)国土庁長官官房水資源部水資源政策課
(課長)山川雅典(内線7510)、小野寺晃宏(内線7518)
直通 5510-8011