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カタール

基礎情報

基本事項

国・地域名

カタール国(State of Qatar)

面積

11,427km2

人口

約271万人(2018年4月/カタール開発計画・統計省) (外国人居住者を含む)

首都

ドーハ

民族

アラブ人

言語

アラビア語

宗教

イスラム教

出典

外務省「各国・地域情勢 カタール 基礎データ」(2019年01月07日)

政治体制

政体

首長制

元首

シェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長

議会

首長が指名する35名のメンバーで構成される諮問評議会(立法権のない首長の諮問機関)が存在する。将来的には、30議席を国政選挙により選出された議員から、15議席を首長により任命された議員からの計45名で構成され、法案提出等一定の立法権限を有する諮問評議会の設立を目指している。

出典

外務省「各国・地域情勢 カタール 基礎データ」(2019年01月07日)

経済

主要産業

    (1)原油確認埋蔵量:約252億バーレル(世界シェア:1.5%)可採年数:約36.1年生産量:191.6万B/D

    (2)天然ガス確認埋蔵量:約24.9兆立法メートル(世界シェア:12.9%)可採年数:142年生産量:1,757億立方メートル

(2017年)(BP統計)

名目GDP(億米ドル)

約1,669(2017年/IMF推計)

一人当り名目GDP(米ドル)

約61,000(2017年/IMF推計)

実質GDP成長率(%)

4.7(2015年)(IMF推計)

消費者物価上昇率(%)

0.4%(2017年/IMF推計)

貿易額(億米ドル)

〔輸出〕

774(FOB)

〔輸入〕

326(FOB)

(2015年)(カタール開発計画・統計省)

主要貿易品目

〔輸出〕

LNG、石油、石油化学製品

〔輸入〕

自動車、飛行機部品、洋上設備

(2013年)(カタール開発計画・統計省)

貿易相手国

〔輸出〕

日本、韓国、インド

〔輸入〕

米国、中国、UAE、日本、ドイツ

(2015年)(カタール開発計画・統計省)

対日貿易(億円)

〔輸出〕

19,737(2015年)、11,854(2016年)、12,333(2017年)

〔輸入〕

1,871 (2015年)、1,672(2016年)、1,335(2017年)

主要対日貿易品目

〔輸出〕

LNG、石油、石油化学製品

〔輸入〕

自動車、電気機器、機械、鉄鋼

通貨

カタール・リヤル

為替レート

1米ドル=3.64カタール・リヤル(ドルペッグ)

在留邦人

956人(2018年04月現在)

日系企業数

46社(2018年現在)

出典

在留邦人、日系企業数

外務省「海外在留邦人数調査統計 平成30年(2018年)要約版


その他

外務省「各国・地域情勢 カタール 基礎データ」(2019年01月07日)

労働力関係

失業率(%)

0.2(2015年)、0.15(2016年)、0.1(2017年)

労働力の質

  • カタールの人口200万人のうち、カタール人が20万人強で、それ以外の9割が出稼ぎ労働者である。そのうちインド人が50万人を超えているといわれる。カタールでは外国人労働者に依存しなければ建設プロジェクトは成立しないのが現状である。
  • 一般的に外国人労働者は技能レベルが低く、熟練工と非熟練工に区別されており、歩掛りにより賃金も異なる。
  • 個々の労働者の技能者としての自覚やモチベーションが極めて低いため、労働者の人数が増えても現場管理者が増えないと、工事の進捗は改善しないとされている。

労働時間

〔法定労働時間〕

1日8時間、週48時間

毎週日曜日から木曜日が就業日とされている

〔ラマダン(断食)期間中の労働時間〕

1日6時間、週36時間

〔時間外労働等〕
  • 雇用者は、時間外労働に対し、被雇用者の基本給の125%以上の時間外賃金を支払う必要がある
  • 午後9時から午前3時までの間の時間外労働に対しては、シフト制の場合を除き、代休と給与の150%相当の時間外手当が支払われる
  • 公休日に勤務する必要が生じた場合、シフト制の場合を除き、代休と給与の150%相当の休日出勤賃金が適用される

賃金

  • 建設業
  • 月額(QAR):4,811
  • 全産業
  • 月額(QAR):9,667

法定最低賃金

労働法が規定する最低賃金はない。

出典

失業率

ILO「Where is the unemployment rate the highest?


労働時間、法定最低賃金

日本貿易振興機構(JETRO)「中東・北アフリカ諸国の労働法制度」(2012年)


労働力の質、賃金

秋山哲一「プロジェクトの労務調達事情と外国人労働者処遇」「建築コスト研究」No.90(2015年)

生活環境

気候

気候は半島がアラビア湾へ突き出した形のため、朝夕微風があるが湿度は高くなる。夏季の日中気温は日陰でも45度を越えることも珍しくなく戸外で過ごすのは厳しい自然環境となる。一方冬季は概して過ごしやすく、まれに気温が10度前後まで下がることがある。

買い物、食事、住宅

〔買い物〕

スーパーには世界中の食材が並び、値段は高いが日本の食材や雑貨も手に入る。

    〔食事〕
  • 街には様々なレストランがあり、インド料理、イラン料理、トルコ料理、レバノン料理や中国料理など世界中の料理を楽しむことができる。
  • 飲酒、酒類の製造及び販売は原則として禁止されている。ただし一部ホテル内のレストランにて酒類のサービスが受けられる。 また一定以上の収入のある外国人居住者に対しては、許可を取得の上、ドーハ市内の販売店から酒類(及び豚肉)の購入が認められている(国外から持ち込むことは不可)。
  • 断食月(ラマダン)期間中は日中多くの飲食店が閉店している。イスラム教徒以外に断食を強要されることはないが、無用のトラブルを避けるためにも、人目につく場所での喫煙・飲食は避けるべき。
〔住宅〕

日本の賃貸住宅に相当する「アパートメント」、一戸建て、コンパウンドタイプの「ヴィラ」、短期から長期滞在まで可能な「ホテルアパートメント」等がある。

治安、危険度、医療

〔治安〕

治安は全般的に良好と言える。就労目的で入国する外国人を対象にした厳格な「スポンサーシップ制度(身元保証人制度)」を施行していることも治安が維持されている要因の一つとなっていると言われている。

〔危険度〕

危険情報なし。

〔医療〕

最新の設備を有する国立ハマド総合病院があるが、賃金の安い国からの医師・看護師の雇用が多いため、医療水準には若干の問題が残っており、重篤な疾患では欧州先進国での加療をお勧めする。また、旅行傷害保険での受診はいずれの病院でも受け付けておらず、取り敢えず現金、クレジットカードでの支払いが必要で、原則として検査も含め前払い。旅行傷害保険会社への治療費、入院費等の請求は、治療終了後に行うことになる。

宗教・慣習等の留意点

    カタールはイスラム教を国教としており、生活する上でイスラムの教えを理解しておくことは大切である。具体的には、以下のような点に注意が必要。
  • 男性は女性を注視しない。
  • 女性はミニスカート等の肌の露出度の高い服装は控える。成人男性についても膝下が出る半ズボンなどは避けた方が無難。
  • 礼拝している人がいる場合、その人の前を横切らない。
  • ラマダン(イスラム教の断食月)期間中は、屋外や公共の場所での飲食や喫煙を控える。
出典

気候、医療

外務省「在外公館医務官情報 カタール」(2016年10月)


買い物、食事、住宅

外務省「カタール滞在について」

建設経済研究所調べ(2014年11月)


治安、宗教・慣習等の留意点、危険度

外務省「海外安全ホームページ カタール 安全対策基礎データ」(2017年10月31日)

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