国土交通省
 船員労働統計調査(平成13年6月分)
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1.船員労働統計調査(指定統計第90号)
  1. 概要
     船員労働統計調査(指定統計第90号)は、船員法(昭和22年法律第100号)第1条に規定する船員の報酬、雇用等についてその実態を明らかにすることを目的とした調査である。
     同調査における調査区分は、次のとおりであり、この報告は、そのうち「第一号調査」(一般船舶の詳細調査)及び「第三号調査」(特殊船の調査)について調査結果を取りまとめたものである。

    調査区分 調査の対象 調査期間
    第一号調査 第一号様式
    (詳細調査)
    漁船及び特殊船以外の運輸大臣が指定する船舶(総トン数20トン以上)に乗り組む者 6月分
    第二号様式
    (簡略調査)
    第一号様式に同じ 12月分
    第二号調査 第三号様式 漁船(総トン数20トン以上)に乗り組む者 1年分(暦年)
    第三号調査 第四号様式 特殊船(総トン数20トン以上)に乗り組む者 6月分

    (1)この報告の調査期間
     第一号調査(一般船舶の詳細調査)   平成13年6月1日〜30日
     第三号調査(特殊船の詳細調査)     平成13年6月1日〜30日

    (2)この調査の対象及び回収状況等
     第一号調査については、平成5年に実施した母集団調査に基づき標本数を設計したものであって、調査対象隻数は867隻である。今回の調査については、そのうち765隻(88%)を集計したものである。
     第三号調査については、第一号調査と異なり悉皆調査を実施している。今回の調査対象事業者は、892事業者でそのうち808事業者(91%)を集計したものである。

2.調査結果の概要
  1. 一般船舶に乗り組む船員
    (第一号調査・一般船舶詳細調査・平成13年6月分)

    (1)調査の概要
     
    調査対象母集団船舶5,086隻(内航船4,926隻、外航船160隻)のうち、867隻(内航船769隻、外航船98隻)を調査し、そのうち有効回答船舶765隻(内航船677隻、外航船88隻)をもとに母集団推計を行った。調査結果の概要は以下のとおりである。

    (2)一般船舶に乗り組む船員の1人1ヶ月平均報酬額
    ア. 内航
     内航船舶に乗り組む船員の平成13年6月の「きまって支給する給与」は、435,388円で、このうち「定期払いを要する報酬」は、371,576円、「割増手当」56,255円、「夜間割増」7,557円であった。そのほかに、「特別に支払われた報酬」29,411円、「航海日当」22,082円、「その他の手当」31,978円であった。

    イ. 外航
     外航船舶に乗り組む船員の平成13年6月の「きまって支給する給与」は、583,213円で、このうち「定期払いを要する報酬」は、517,472円、「割増手当」59,392円、「夜間割増」6,349円であった。そのほかに、「特別に支払われた報酬」45,038円、「航海日当」43,931円、「その他の手当」94,796円であった。

    (3)月間総労働時間及び年間取得休日数
    ア. 内航
     内航船舶に乗り組む船員の「時間内労働時間」は、168.2時間で、「時間外労働時間」は、22.8時間であった。また、「補償休日労働時間」は、6.3時間であった。「有給休暇」は、18.4日で、「休日・休暇」は、98.5日であった。

    イ. 外航
     外航船舶に乗り組む船員の「時間内労働時間」は、200.8時間で、「時間外労働時間」は、25.2時間であった。また、「補償休日労働時間」は、6.9時間であった。「有給休暇」は、18.3日で、「休日・休暇」は、94.3日であった。

  2. 特殊船に乗り組む船員
    (第三号調査・特殊船・平成13年6月分)

    (1)調査の概要
     調査対象事業者892事業者のうち、有効回答事業者808事業者を集計した。調査結果の概要は以下のとおりである。

    (2)特殊船に乗り組む船員の1人1ヶ月平均報酬額
    ア. 引船
     引船に乗り組む船員の「きまって支給する給与」は、459,694円で、このうち「定期払いを要する報酬」は、367,008円、「割増手当」77,949円、「夜間割増」14,737円であった。そのほかに、「特別に支払われた報酬」45,108円、「航海日当」17,698円であった。

    イ. はしけ
     はしけに乗り組む船員の「きまって支給する給与」は、357,778円で、このうち「定期払いを要する報酬」は、334,783円、「割増手当」18,325円、「夜間割増」4,670円であった。そのほかに、「特別に支払われた報酬」26,252円、「航海日当」65,900円であった。

    ウ. 官公署船
     官公署船に乗り組む船員の「きまって支給する給与」は、479,285円で、このうち「定期払いを要する報酬」は、425,805円、「割増手当」47,004円、「夜間割増」6,475円であった。そのほかに、「特別に支払われた報酬」813,556円、「航海日当」20,705円であった。


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